どこまでもゆるい戦い 日本シリーズ 巨人-日本ハム
NPBパリーグとセリーグの代表が対戦するカップ戦、日本シリーズが始まる。
両リーグの優勝チームの対戦だったのは2003年まで。
2004年以降はルールが変わり、クライマックスシリーズも含めたポストシーズンの競技方法が現在のものになったのは2008年以降である。
2008年以降の出場チームは次の通り。
2008年
セリーグ、パリーグともに優勝チーム(巨人-西武)が出場。
2009年
パリーグ、セリーグともに優勝チーム(日本ハム-巨人)が出場。
2010年
パリーグ3位とセリーグ優勝チーム(ロッテ-中日)が対戦。
2011年
パリーグ、セリーグ共に優勝チーム(ソフトバンク-中日)が出場。
2012年
パリーグ、セリーグ共に優勝チーム(日本ハム-巨人)が出場。
パセ両リーグともに優勝チームが出場したのは5回のうち4回。
つまり、2010年に3位から"下克上"したロッテ以外は、すべて優勝チームが出場している。
それは、結果的に望ましいカタチではあるが、この愚かしい仕組みをつくった主旨に適合しているかは怪しい。
偶数年はセリーグ、奇数年年はパリーグの本拠地で開幕する。
従って今年はセリーグの本拠地東京ドームで1,2,6,7戦が行われる。
チケット一般発売は開幕が差し迫った25日10時より。
平日であり、サラリーマンにとっては厳しい日程だったが、昼休みにチケットサイトにアクセスすると、辛うじて滑り込みセーフという売れ行きだった。
対戦カードは日本ハム対巨人。
この組合せは3度め。
過去2回はいずれも巨人が勝っている。
この両者の戦いは盛り上がらない。
やるかやられるかという緊張感が伝わってこない。
それは恐らく、かつて後楽園球場、東京ドームと本拠地球場を仲良く共有していた伝統に起因する。
二岡、木田、小笠原、古城
両チーム間は選手の交流も多い。
札幌はかつては巨人の牙城。
日本ハムが移転した後も、巨人は年に1度主催試合をおこない、多くのファンが詰めかける。
一方、日本ハムもかつての本拠地東京ドームでも主催試合を行う。
親会社は新聞と食品会社。
片やメディア、片やそこに広告を出すクライアント。
どこにも仲違いの因縁がない。
1年前、菅野智之を巡っては険悪な空気ができた。
しかし、菅野が浪人して巨人をめざしたことで、遺恨は残っていない。
その菅野も一昨日めでたく巨人のユニフォームに袖を通した。
栗山監督は東海大原辰徳に憧れて、東海大に進んだ。
原からみれば、可愛い後輩だ。
両チームが唯一張り合っているのは胴上げの回数。
原が8回ならば、俺たちは11回だ。
それならば俺たちも10回だ・・・
ゆるい
という言葉以外、形容がしがたい。
どちらかが3連敗して4連勝するくらいのドラマがなければ、盛り上がりそうにない。
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