エアコンの専用回路を巡る曖昧な思惑
一番安いエアコンを買いたい。
その目的はゴールに近づいている。
コジマとヤマダを比べた段階で、本体価格差とリサイクル費用を合わせると5,000円を超える価格差となった。
しかも、ヤマダならばエアコン本体も特徴を比べて2つの中から選ぶことができる。
そして数日後、再度赴いたのはヤマダ。
エアコン売り場に上がり、前回もらっていた担当者の名刺を出して「○○さんお願いします」
コジマでは、(メーカー応援ではない)社員店員ですら名刺をくれたことがない。
社員ごとの実績把握の基準が両社では違うのかも知れない。
前回もらっていた控えを出すとすぐさま
「どちらの機種にしますか?」
話しが早い。商売熱心が嬉しい。
昨今は、あらゆる業種で、この商売熱心な店員が減っているのだ。
話しかけると「買いに来たんじゃない、見に来ただけだ」と言われるのが嫌なのか。
あるいは、店としての方針なのか。
なかには「私どもからはお声かけしません」とわざわざ壁に貼りだしている店さえある。
とにかく、すかした店員が増えた。
商売熱心な店員との商談はとんとん拍子に進み、工事日を決めて店を出るまで15分はかからなかった。
そして、迎えたエアコン設置工事日。
前日のうちから、専用回路をつくるために、電源コードの通り道を片付けておいた。
取り付けが終わり、次は専用回路だなと思っていると、そばにあったコンセントに通電させて、動作確認が始まった。
「専用回路つけるんですよね?」
あ、そうですね。
今言おうと思っていたんですと言わんばかりの反応だ。
どうやら店頭から施工業者に、専用回路をつけることや、オプションの金具が必要なこと、買い取りエアコンがあることなどは伝わっていない様子。
客としては、違う会社とはいえ、そこは提携した者どうし、連携がとれていると期待している。
結局、専用回路については見積金額を提示されて、次回工事日を決めるにとどまった。
それから一週間、エアコンは部屋のオブジェとなった。
エアコンの専用回路
これについては、それぞれの立場で温度差があった。
コジマでは、客から言われて初めて「確かにそうですね」という反応。
ヤマダでは、購入手続きの段階で専用回路の有無について確認があった。
しかし、その委嘱を受けた施工業者は、こちらから言わなければそのまま帰りそうな様子だった。
何らかの規制・指導により、専用電源は義務づけられている。
しかし、それを言い出すとエアコンが売れなくなってしまう。
かといって言わないで、あとで責任はとりたくない。
そんな思惑が見え隠れした「一番安いエアコンを買いたい」のお話。
この話は、消防庁の皆さんに、ぜひ読んでもらいたい。
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