29周年だけど、G-SHOCK 30周年
G-SHOCKが発売30周年と銘打って記念モデルを発売している。
"初号機"DW-5000C-1Aが発売されたのは1983年4月。
まだ29周年だが、日本には「**周年記念を謳う法律」はないので、いつから30周年を謳おうが自由だ。
【 じーしょっく 】は衝撃耐久性に優れるカシオ製腕時計。
大半はデジタル時計だが、一部のモデルに針がついたアナログ時計がある。ただし、完全にアナログではなく、デジタル表示も併載されている。
重力(gravity)のショックに強いからGショック。
ブームが起きたのは1996年から。
1994年より年次で発売を始めたイルカクジラ会議モデル、ラバーズコレクションが定着。
そこにWCCS、Men in **シリーズなどを加えてブームをつくった。
ブームとなった要因はコレクターの弱みを突いたことにある。
「期間限定」「数量限定」
コレクターはこの言葉に燃える。
さらに1種のモデルを色違いで出すことにより、コレクターの心に眠る「コンプリ魂」に火を付けた。
同じモデルが6色発売されるとなると
「コンプリ狙いです」
「僕は3色でやめておきます」
といった会話が、パソコン通信上のGショックコレクターの間で交わされた。
NIFTY-Serveにはコレクターフォーラム、Gショック会議室があった。
イルカクジラモデルの発売時期を迎えると「エイド」が宣言される。
買えなかった人、買えなかった色。
余分に買えた人、複数色を買ったので提供してもいい人。
お互いが情報を持ち寄り、物々交換あるいは"定価"で譲る。
時はまだ、1999年にヤフオクが始まる前。
ヤフオクがない時代だからこそ成立した、古き良き時代のコレクター・コミュニティが懐かしい。
女性用の小型モデルは Baby-G【 べびーじー 】という。
Gショックと同時展開モデルだけでなく、Baby-G独自モデルも限定品が発売された。
なかでも、ディズニーストア5周年記念Baby-Gは、全国的な抽選販売となり、多くのGファンがディズニーストアに駆けつけた。
ナイキブーム(スニーカーブーム)よりは息が長かったが、1998年春の黄色いフロッグマン「MIY」を最後にブームは終焉した。
1999年には松坂大輔をCMキャラクターに起用して、松坂モデルを発売したが、ほとんど話題にならなかった。
機械式時計はビンテージとなっても維持費がさほどかからないが、デジタル時計は10年程で液晶の寿命がくる。
コレクターとして大量に持っていると液晶交換が高くつく。
2006年にはブーム最盛期のGショックの電池や液晶が切れ始めた。
今も電池が切れたままのGショックを大量に保有しているコレクターが多い。
つづく
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