民主党政権を振り返る(2) 開いた口がふさがらない
2010年6月2日
鳩山由紀夫が首相を辞任。
小沢一郎が民主党幹事長を辞任。
あまりにいろいろなことがあって、2年前に鳩山由紀夫が辞めた理由を多くの人は忘れているが、それは「最低でも県外」と"いいこと"を言い、政権を取った途端に掌を返して「個人の思い。党の公約ではなかった」というペテンを働いたことにある。
6月4日
菅直人が総理大臣就任。
彼に期待する人は少なからずいたが、それまでの"無責任男"ぶりを知る者は、暗澹たる気持ちになった。
6月9日
菅直人の側近で国家戦略相の荒井聡の後援会が、活動実体のないと見られる知人宅を事務所として届け、4,222万円の経費を国から取得していたことが公になった。
このあたりから、人材不足が露呈し始める。
7月11日
第22回参議院選挙
当選議席数44
改選議席54から10議席を失った。
参議院では自民党が第1党となり"ねじれ国会"となった。
いよいよ「決められない政治」が本格化する。
9月7日
2009年の総選挙で初当選した中島正純が、2009年の政治資金収支報告書に実体のない支出を362万円計上していたことを理由に離党した。
11月22日
柳田稔法務大臣が菅直人に求められて辞任。
菅直人は柳田大臣が自ら辞めたと説明した。
問題となった地元国政報告会発言は次の通り。
「法務大臣とは良いですね。二つ覚えときゃ良いんですから。 個別の事案についてはお答えを差し控えますと、これが良いんです。 わからなかったらこれを言う。で、後は法と証拠に基づいて適切にやっております。この二つなんです」
この時はまだ"開いた口がふさがらないよ"と驚くことができた。
しかし、その後、首をひねる大臣オンパレードが始まる。
2012年11月の今、民主党政治家がなにを言っても、誰も驚かない。
11月29日
議会開設120年記念式典で中井洽 議員が、天皇陛下の着席を待っていた秋篠宮夫妻に対し
「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか」
と大声でヤジを飛ばした。
国会内で中井洽 議員と話した時、そのにじみ出る人徳に畏敬の念を覚えた。
人はいろいろな面を持っているのだと勉強になる。
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