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2012年11月17日 (土)

民主党政権を振り返る(1) 国防の危機の始まりがここにあった

2009年8月の総選挙で誕生した民主党政権について、とても大まかに振り返ってみよう。

政権を獲得した選挙より遡ること1ヶ月
2009年7月

鳩山代表へ母親から渡った12億円の政治資金が問題視されたことがあった。
この12億円について鳩山由紀夫は「秘書が勝手にやった」「もらったことを知らなかった」とした。
既に選挙前から十分に胡散臭かったのだ。

8月30日
総選挙で民主党は308議席を獲得。
政権交代を実現した。

政権獲得、首相就任後、鳩山由紀夫は「もらったことを知らなかった」と言い通し、事実と違えば「議員バッジをつけている資格はない」とまで言った。
しかし、立証することができないだけに、その言葉をどう聞いてよいか理解に苦しんだ。

9月
参議院での多数派工作のため、総選挙では国民多数の付託を得ていない社会民主党、国民新党と連立を組んだ。

2010年
1月15日
政治資金規正法違反容疑で、小沢一郎支援団体「陸山会」の会計事務担当だった元私設秘書 衆院議員石川知裕容疑者が逮捕された。石川容疑者は2月4日に起訴された。

2月
小沢一郎の政治資金をめぐる事件で、東京地検特捜部は小沢一郎を不起訴とした。

3月2日
2009年総選挙前、小林千代美(衆議院 北海道5区 自民党の町村信孝・元官房長官を破って当選)の後援会に対して1600万円を献金した疑いで北海道教職員組合幹部4人が逮捕された。
小林議員は「知らなかった」とコメント。
民主党は「議員個人の問題」、小林議員は「事態を見守る」と進退を曖昧にして、夏の参院選前に補選が実施されるリミット 3月15日まで時間を稼いだ。

3月11日
鳩山由紀夫首相の公邸入居費 755万円が、点検・清掃費281万円を含めず 474万円として発表されていたことが明らかになった。
同時に発表した過去三代 自民党の首相分には点検・清掃費を含めていた。
姑息である。

3月24日
中井洽 国家公安委員長が議員宿舎の鍵を知人女性に渡していたことが問題視された。
中井洽は「何も問題ない。規則なんかない。わたしは独身だ」とメディアに語った。

5月12日
「国家公務員法改正案」について従前の3党合意を反故。
委員会において自民党小泉進次郎議員が質問中に強行採決した。

5月28日
米軍基地移転先を辺野古崎地区と明記した閣議決定に署名しなかったため、社会民主党の福島少子化大臣を罷免。
これを受けて社会民主党は連立政権を離脱した。

元々、社会民主党が連立政権にいたことが不自然。
それは、ご都合主義であり、野合。
その社会民主党が、第三極を「野合」と非難する権利はない。

鳩山由紀夫が選挙前に語った「最低でも県外」は、選挙後には「個人的な思いだった」にすり替わった。
はじめは米国との距離を置こうとしていたのに「勉強したら、日米同盟の重要性がわかった」ということで、この閣議決定に至る。
社会民主党がここで連立離脱したのは、ごく自然である。

一国の首相が勉強して始めて国防の重要性を知る。
このことが「日本与しやすし」という隙を隣国に与え、日本は国防の危機というフェーズに墜ちた。

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