民主党政権を振り返る(4) 放射能つけた!皇居でケータイ 民主党の大臣たち
2011年7月11日
自民党から引き抜いて復興担当総務政務官に登用した浜田和幸参議院議員が、衆議院「東日本大震災復興特別委員会」で次のように述べた。
「地震や津波を人工的に起こすのは技術的に可能で、国際政治、軍事上で常識化されている」
「だからといって米政府などが日本のために援助をしないことはない」
国会発言としては、あまりに言うことがオカルト過ぎて、返ってスルーされてしまった。
本当のことを言うと、周囲はひたすら黙殺するという日本社会の縮図を見る一件であった。
8月30日
菅直人辞任を受けた党首選挙に勝ち、野田佳彦が民主党政権3人めの総理大臣となる。
人材不足は如何ともし難く、登用する大臣が次から次に過去の不祥事、失言で国会を停めた。
野党は野田首相の任命責任を問い詰めたが、人材がいないのだから仕方がない。
責任を問うならば、この党に投票した人たちだろう。
9月2日
新任の一川防衛大臣は、国防の素人であることを記者に問われて
「安全保障に関しては素人だが、これが本当のシビリアンコントロールだ」
と言い放った。
ここから先、有権者が民主党の大臣が繰り出す"軽い言葉"責めに、重い頭痛を覚える時期が続いた。
9月8日
鉢呂吉雄経済産業大臣が福島第1原発の視察を終えた後、報道陣に防災服をすりつけて
「放射能をつけた!」とおどけた。
9月9日
鉢呂吉雄経済産業大臣が福島について「死の町」と語った。
辞任会見では「放射能つけた」の話を「記憶がない」と言い張り、フジテレビの記者から「最後くらいきちんと説明しろ」と怒鳴られ、その記者が「品位を持って取材しろ」と周囲から諫められる一幕もあった。
11月16日
皇居宮殿内
ブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王夫妻を迎えての宮中晩餐会前、控えの間で行なわれた立食形式のカクテルパーティーの席。
蓮舫行政刷新担当大臣が、携帯電話を使用したことが問題視された。
蓮舫大臣はこう語っている。
「皇太子殿下、ブータン国王の御前や晩餐会では一切使っていない。招待客が集まる控えの間では確かに使用したが、配慮した」
周囲に気づかれぬよう、こっそりと使ったということだろう。
"配慮"すれば、皇居での公務中に携帯を使ってよいのだと強弁する大臣。
政権与党の大臣がこうして悪い見本を見せるのだから、日本じゅうのマナーが低下するのは仕方がない。
その宮中晩餐会と同時刻
「これが本当のシビリアンコントロールだ」の一川保夫防衛大臣。
彼は、国賓を迎える国の行事に、予め欠席届を出していた。
そして、民主党の高橋千秋参院議員の政治資金パーティーの会場にいた。
挨拶を求められた一川大臣、すっくと立って一言いった。
「ブータン国王が来て宮中で催し物があるが、私はこちらの方が大事だ」
防衛大臣が国の行事よりも、民主党の行事が大事だと堂々と言い放つ。
現代はあらゆる場所に動画を収録するカメラが回っている。
そのことに想像が及ばない脳天気。
国民から、徐々に血の気が引いていく。
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