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2012年11月22日 (木)

浜岡原発による首都圏消滅を"予言"した人がいた

菅直人が停めた「浜岡原子力発電所」は被災した場合、最も多い犠牲者を出す恐れがある原発。

場所は静岡県御前崎市。
大量の取水を要する原発の常として、海辺に立地している。その海は、大地震と大津波が想定される太平洋。
すぐそばには東海道新幹線、東名高速が通っている。
万が一事故があった場合、日本の大動脈が停まってしまう。

それ以上に問題なのは、首都圏の西に位置することだ。
東京までの距離はおよそ150km。
爆発があった場合、首都圏に放射能が届くまでの時間は、およそ6時間。
西に逃げることはできないので、荒川を超えて東に逃げるしかないが、神奈川・東京の人は座して被爆を待つしかないだろう。

■浜岡原発の歴史

1976年3月17日
1号機運転開始

2009年1月30日
1号機、2号機が老朽化のため運転終了

2010年10月
3号機が定期検査のため停止

2011年3月11日
東日本大震災 発生

2011年5月6日
東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、菅直人首相が全面停止を要請。

2011年5月14日
運転中の4号機、5号機を停止。これで1号機から5号機まで全面停止となった。
同日、5号機の原子炉圧力容器に大量の海水が流入。

2011年9月
近隣自治体の牧之原市議会が永久停止を求める決議を可決。

2011年11月11日
防潮堤着工式 高さ18メートル、厚さ2メートル、長さ1.6キロ 2012年12月の完成を目指す。
中部電力が投じる津波対策費は1,000億円。

中電の水野明久社長は次のように語った。
「津波対策に全力を挙げて取り組み、安全性を地元に丁寧に説明していく」

2012年8月10日
5号機について、原子炉施設の広い範囲が海水で腐食している可能性があると中部電力が発表。

2012年11月19日
中部電力は、5号機の点検作業完了時期が2014年9月に延びたと発表。

2006年4月、東京電力福島第一原子力発電所の事故が起きる5年前に出版された「放射能で首都圏消滅」古長谷 稔著 という本がある。
この本には、浜岡原発が被災した時に首都圏が壊滅的な被害を受けること。
その際の住民がとるべき対策について詳しく書かれている。

予言者かっ!
初めて読んだ時、思わずつっこんでしまった。

菅直人はその権限を持って稼働を停めた。
しかし、中部電力は、この期に及んで浜岡の再稼働スケジュールを「スケジュール通り」と言い続けている。
万が一の折には、関東一円の生活と首都機能を失う日本の皆さんは、もう少しこの中部電力の姿勢に注意を払ってはどうだろうか。

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