2012年総選挙 「争点は何か?」
2012年12月16日総選挙、その争点は何か?
原発ゼロ?
消費税凍結?
公務員改革?
いや、どれも違う。
そもそも"争点がある"という前提が疑わしい。
郵便で届いた投票所入場整理券の封筒に「争点」という文字はない。
投票用紙には「候補者名」「政党名」を書く欄はあるが、争点についての意見を書く欄はない。
選挙は代議員を選ぶ手続き。
客観的な事実は、2012年12月16日に総選挙があるということだけだ。
過去2度の総選挙
"争点が明確だった"とメディアは言っている。
2005年「郵政民営化」
2009年「政権交代」
今回の総選挙
政党が乱立したために、争点が輻輳していてわかりづらいという。
記者クラブでの党首共同会見。
質問席に座った4大新聞の記者1人が野田佳彦に対して
「政党乱立の責任があるのではないか?」
と問いかけた。
この質問者が新聞社名入りで流れたら、その新聞は部数を減らすのではないか。
政党乱立に"責任"などない。
責任が生じるのは、誰かが不利益を被った時。その加害者や当事者に責任が発生する。
現実の世界において、政党が乱立して不利益を被った人はいない。
いるとすれば、それは空理空論で創り出した虚構の中だ。
明確な不利益がないのに、仮想不利益を創り出して"責任"を問う。
居酒屋の口論ならばあってもよいが、4大新聞の代表が総理大臣に向かって言うのはおかしい。
メディアが有権者をなめている。
政治家も有権者をなめている。
2005年9月の総選挙では、敗れた側2人の党首が生放送のインタビューで
「国民をマインドコントロールしちゃいかん」
「催眠術を使ってはいかん」
と述べた。
国民が一政治家の弁舌により、マインドコントロールされた、催眠術にかかった。
その結果がこの大敗だというのである。
国民は、有権者は催眠術にかかってはいない。
「郵政に賛成だから」「政権とりあえず交替」と思って、えんぴつを握る人はいない。
2012年12月16日(日) 総選挙
自らが知りうる情報で自分ができている。
自らが直感で「この人だ」「この党だ」と思うものが一番正しい。
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