顰蹙を買わなければいけない男同士のプレゼント交換
忘年会のプレゼント交換は無難に終わった。
→1,000円のプレゼント交換
自分が用意したプレゼントは、スタバのラテ。
一方、もらったプレゼントは、誰もが知っている老舗ブランドのテーブルクロス。
それを選んだ彼はさも得意そう
作り笑顔の僕に感激の言葉を求めて
「いいだろ?ぴったり1000円だったんだ」と説明したが、僕にはその気持ちがわからなかった。
さて、それから一週間後。
テーブルクロスがタンスの底に眠ってから、数日が過ぎたある日。
先輩のサトウさんから「年末で忙しいと思うけど、一杯いかがですか?」とお座敷がかかった。
歳を重ねるにつれて、友達は貴重になる。
なかなか、新たな親友は生まれない。
だからといって、無理して他人に迎合するのは苦痛だ。
気の置けない仲間の確保。
それが、これから生きていく上で重要となる。
二つ返事でいいですねと返した刀で、
プレゼント交換でもやりますか?
とジョークを飛ばす。
すると、サトウさんがっちり食いついてきた。
「お、いいですね。やりますか。僕、ほんとに変なモノ買ってきますよ」
せめて、リュックに入るモノにしてくださいよ、焼酎の壺とかはやめてくださいよ。
と釘を刺して、商談成立。
人はプレゼント交換に飢えていたのだと知る。
予算は今回もまた、1,000円。
前回は男女大勢の忘年会。いかに無難に、ハズレのないものを買うかがテーマだった。
それは、ある意味において消極的な選択である。
確かにスタバのラテは、その後「ありがとう。飲んだよ。独特な味だね」と、一定の評価を得た。
しかし、その品を自分がとても欲しかったかというと違う。
スタバのラテと聞いて、周りから「あ、いいな。私が当たりたかったわ」という反応もなかった。
今回は笑いを取る、顰蹙を買うことがテーマ。
まず、コレクターグッズの店に足を運んでみた。
仮面ライダー、ガンダム、マジンガーZ・・・
顰蹙は買うけれど、微妙な空気になるだろう。
つづいて、100円ショップにはいる。
100均に品を10個詰め合わせ。
一瞬間を置いて「今イチですね」というサトウさんのコメントが浮かぶ。
この後どんな品を買っても、それなりに見えるよう、クリスマス柄の手提げ袋を買っておいた。
つづいてヒートテック特売中のユニクロ。
この冬はヒートテックを1つ買いたそうと思っていたのだ。
ロングタイツのそばに、すててこヒートテックを発見。
すててこはパンツを履くんだったかな
と考えながらも1つカゴに入れる。
話がそれるが、このヒートテックすててこは肌にまとわりつかない。
暖かさには欠けるが、寒い日のランに使えそうだ。
レジに向かおうとすると、レジ横にもヒートテック製品。
そこにヒットテックのネックウォーマー。
きっと高いのだろうなと思ったら、なんと990円。
ネックウォーマーは使っていない人には違和感が強いが、使ってみると手放せない一品。
これは1つ欲しい。
ということは、サトウさんも欲しいのではないか。
もう1人のスズキさんは首が太いが、なんとかなるだろう。
ということで顰蹙を買おうと買い物に出たのに、ふつうに喜ぶ顔狙いのモノを買ってしまった。
人が喜ぶ顔をみると自分が喜ぶ。
これでいいのだ。
(あと1回つづく)
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