町民が走っても市民マラソン 村民でも市民ランナー
福岡県には市民マラソンが1つしかない。
現在は久留米市で行われる「筑後川マラソン」だけである。
福岡県には百万都市であり政令市が2つあるのだが、その福岡市と北九州市では市民マラソンが1つもないのである。
その1つ北九州市で、市民マラソン開催が決定した。
「北九州シティマラソン」
2014年2月9日、市制50周年を記念して行われる。
北九州市は5市が合併して1963年に誕生。
その時点で、全国6つめの政令市となった。
マラソンはその後、毎年開催されるのかはわからない。
そもそもマラソン大会は、1回もやっていないうちから「毎年開催します」と発表することはないのである。
現時点で決まっていることはコース案だけ。
北九州市役所を出発。
門司まで行って小倉に戻ってくる。
福岡市には「福岡国際マラソン」があるが、こちらは市民マラソンではない。
市民マラソンとは、出場資格をエリートランナーに限定しないランニング大会。
日本では、公道を封鎖して開催するマラソンの出場者をエリートランナーに限定してきた。
その門戸を一般に開放した大会を言い表すために「市民マラソン」という言葉ができた。
市で行うから市民マラソンというわけではない。
町でおこなうから「町民マラソン」とは言わない。
1981年に始まった三浦国際市民マラソン<ハーフマラソン>が、初めて大会名称に「市民」を冠した。
現在「市民マラソン」を冠したマラソン大会は少なく、北海道の「豊平川市民マラソン」大阪の「淀川市民マラソン」の2つだけである。
市民マラソンとは、市民ランナーが出場するランニング大会である。
それでは、市民ランナーとはなにか。
この言葉は、陸上競技を取り扱うメディアが、エリートランナーと区別するために使っているだけで、公的な定義はない。
そこで、しらべるでは次のように定義している。
日本陸連が設ける基準とは関係なく、一般資格での競技出場をめざして走っているランナー。
もちろん、市に住んでいるランナーのことではない。
町に住んでいるランナーを「町民ランナー」
村に住んでいるランナーを「村民ランナー」
と呼ぶことはない。
いや、あるかも知れない・・
なんと言おうが自由ですから。
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