« 東京マラソンは3月第1日曜に移動する | トップページ | 闇に沈むスカイツリー »

2013年3月 6日 (水)

断りもなくビデオカメラを回す人たち

ある日、僕は新システムの講師だった。
受講生は企画室の面々。
なんとなく嫌な予感はあった。

なぜならば、そのメンバーはユーザーではないからだ。
自分が使わないシステムについて学びたい。
「事業部の相談にのることがあるから、知っておく必要があるんですよ」
というのが、代表者のツルヤ課長の受講理由だ。

約束の時間よりも15分前に会議室にはいる。
受講者はまだ来ていない。
講師が受講者よりも後から来るようでは、熱意が伝わらない。
パソコンとプロジェクターの設置には5分とかからない。
準備には十分余裕がある。

開始10分前
「早いですねぇ」
と言いながらツルヤ課長とメンバー。
どやどやと入ってくる。

その時、信じられぬ光景を見た。
ツルヤ課長の手に、大ぶりな
ビデオカメラ。
メンバーの手に三脚。

目が点になっている僕を尻目に、彼らは設営を始める。
どうやら、撮影するつもりのようだ。

撮影するというのは聞いてなかったですけど
やんわりと釘を刺す。

しかし、ツルヤ課長
「いやぁ、頭が悪くて一度じゃ頭に入らないんで」
へらへらと笑っている。
こちらが刺したのが釘だとわからないのか、あるいは確信犯か。

立場上、相手が上位の場合、こういう時
「撮影するとは聞いていないので、今日は中止にしましょう」
とはなかなか言えないものだ。

日本では「社内には著作権なんか無いからな」と堂々と言い放つ人もいる。
講師が話す内容は、ライブ・パフォーマンス。

ロックコンサートにビデオカメラと三脚を持ち込んで
「いやぁ、一度じゃ頭に入らないんで」
と言っているのに等しい。

「それじゃぁ、キュー」
とか言われて、話し始めるよう促される。
「すみません。テープ替えるんで」
と言って、テープ休憩まである始末。
これで、話がノルわけがない。

結局、全行程をビデオに収めたツルヤ課長
「あとでDVDに焼いて送りますから」
と言って帰って行ったが音沙汰は無く、もう2年が経つ。

| |

« 東京マラソンは3月第1日曜に移動する | トップページ | 闇に沈むスカイツリー »

ビジネス」カテゴリの記事