エアマックス93 9年で加水分解
かつて、エアマックスを集めていた。
全部集めると大変なので「1stカラー」に絞っていた。
リアルタイムで買えるものは難なく買えたのだが、94以前の品つまりデッドストックをコンプリするのは至難の業だった。
一度はひと通り揃ったのだが、エアマックスの宿命で、既に全ての靴が加水分解して廃棄対象となった。
そこでコレクターとしては一区切りつけるべきだったのだ。
ところが、困ったことにナイキはかつてのモデルを「スポーツクラシック SC」として不定期に復刻するのである。
これがいけない。
1stカラーが復刻されるとスルーできないのだ。
デッドストックで買ったものは、ほとんど履ける代物ではなかったので、履ける1stカラーはとても魅力的だ。
特にこのエアマックス93と呼ばれている1993年モデル。
デッドストックでは、唯一ジャストサイズを買うことができず、2cm小さいものを買った。
それだけにジャストサイズで履ける93を見逃す手はない。
2004年に復刻が出ているのを見つけて、即ゲット。
それは白いアッパーに水色のスウッシュが映えて美しい一品。
この靴はいい相棒になりそうだ。
そう予感させた。
ところがどっこい、この靴はほとんど履かなかった。
エアマックス唯一のかかとをカバーでくるんだデザイン。
足が入りにくいのである。
効能と言えば、石が入りづらいことだが、この靴でマラソンを走ったりはしない。
履く機会は1年に3~4回
久しぶりに履こうかと手を伸ばした、2013年冬
わっ
と声が出た。
よくみると、ビジブルエアの下が、完全に加水分解して剥がれていた。
ナイキフリーをはき慣れた今、構造が古いエアマックスを履く気にはなれない。懐古主義で復刻に手を出すのは、エアマックスについていえば、もうないだろう。
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