ヤドカリの5足めの住処
シューレースを一旦すべてとり外す。
意を決してインソールの隙間に深く指をかける。
指が十分な長さの縁をつかんだところで、息を止めて、ありったけの力をかける。
まるで、マスカラスの覆面に手をかけた、デストロイヤーの気分だ。
べりべりべり
いや、マスカラスではない。
客が呼べなくなったザ・マミーの面に手を掛ける、ヒールレスラーの気分だ。
(この話がわかる方は相当なオールドファンである)
インソールは思っていたよりも、すんなりと靴底を離れた。
なんだ、やればできるじゃないか。
ありったけの力をかけながらも、下地を傷めることがないよう、ゆっくりと剥がしていく。
1分程度の作業で片足分が剥がれた。
インソールはソールに対して接着剤で留められていた。
ソール側に特別な損傷はない。
通勤用のナイキフリーに入れて使っていた、カスタムのSUPER feetを取り出す。
ガムテープで毛玉やほこりを取り払う。
それを匠戦にさし込むと、すんなりと収まった。
これまで4足の靴を背負ってきたSUPER feet。
これで5足目の住処を得たことになる。
まるで、成長に応じて貝殻をを住み替えるヤドカリのようだ。
さっそく、匠戦+SUPER feetという新体制で路上に出る。
高低差走
下り坂では、着地の際に足が前にずれる過酷な条件だが、血豆ができている指の痛みは増していない。
つづいては、平地で15km走。
やはり、指は痛くならない。
試みはひとまず、成功といえる。
つづいて、PRO-PADの買い換え。
PRO-PADは指の当たる部分が補強してあるものの、それでも耐性が低い。
今使っているPRO-PADは2度めのマラソンを走った時点で、親指に穴が空いた。
100km走ると穴が空く計算になる。
穴が空いてからも、練習では履いているが、さすがに本番で履くのはためらわれる。
ネットでしらべると、以前に買ったXTS144は廃番となり、現在はXTS139が売られている。
色も144は確か白のみだったが、139は白、黒、赤、青などが出ている。
種類が増えると言うことは売れているのだ。
恐らく、多くのマラソンランナーがレース用に買い求めているのだろう。
今回は靴の色に合わせて赤を買った。
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