浪人する君へ
浪人とは高校を卒業した受験生をいう。
高校受験をリトライする場合、中学浪人。
ドラフト指名を断って、来年の指名を末場合、野球浪人。
公務員試験を受けたものの受からず、リトライする場合就職浪人。
斯様に浪人という言葉は多様に使われているが、浪人と言えば大学をめざす受験生のことだ。
浪人は大学に入った時、同級生よりも1歳年上だ。
わずか1歳の違いだが、どこか大人の風格が漂う。
そこらの舞い上がってちゃらちゃらした御仁とは、一目見て違う。
それは1歳年寄りだからではない。
一年間、大きなプレッシャーと戦い続けてきたため、精神力が鍛えられているのだ。
浪人した一年後、志望校に入れる保証はない。
現役で受かっていた滑り止め校すら、受からない恐れすらある。
そうした重圧がかかるなか、自ら計画を立てて実行し、結果を出すという経験をした浪人。
達成により得た自信も大きい。
成功した浪人は胸を張っていい。
その自信が風格となり、他者を圧倒する空気を醸し出すのだ。
場面を就活に移して見よう。
大学新卒の段階で、重圧がかかるなか、自ら計画を立てて実行し、結果を出すという経験をしているのは「浪人」経験者だけ。
企業の人事部は、採用の選考で浪人履歴をマイナス評価しない。
かといってプラス評価もしない。
その人に備わった力を客観的に見極めるのだ。
浪人したからプラスなのではない。
浪人を立派にやり遂げ、身につけた力がプラスなのだ。
4月~5月は、体力作りだ。
学費は親が出してくれるだろうが、少しは遊ぶ金も欲しい。
その活動資金を集中的なアルバイトでつくる。
6月からは、情報収集と計画。
そして、読書。
浪人ノウハウ本
予備校有名講師によるハウツー本
政経をとるならば実用書
歴史をとるならば歴史小説
現代国語をとるならば、随筆
読書は嘘をつかないが、ゲームは大いに君に嘘をついてくれるはずだ。
7月から10月のセンター出願までは、修験者のようにこもり勉強。
大学は楽しい。
どこからどうみても楽しい。
それは行ってみなければわからない。
行っていない人には、何も言えない。
この1年は大学に夢を馳せ、目の前の不安が見えなくなるくらい、
計画、実践、評価、見直しを繰り返すのだ。
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