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2013年3月19日 (火)

これからすべての筆記具はこれで揃えたいと思う、フリクション

3月20日のカレンダーに書いておいた
10:00 WBC決勝
の文字を消すことになった。
日本が出場しない決勝を見る気にはなれない。

フリクションの背についている摩擦ゴムでこすると、その文字は呆気なく消えた。
できれば消したくはなかった。
決勝で歓喜することを楽しみにしていた野球ファン。
わざわざ、長時間飛行機に乗ってアメリカまで行った選手たち。
その気持ちを思えば、あっさり消えてしまう文字が恨めしい。
消すことを想定してフリクションを使ったわけではない。
買って以来、あらゆる筆記はすべて、これを使っているのだ。

フリクションは、パイロットが販売する消せるボールペン。
確か、2000年代半ばにも「消せるボールペン」はあった。
それは、三菱鉛筆が販売する消しゴムで消せるペン。
しかし、書いた筆致がゆるい水性ペンであり、はっきりしない。
消しゴムを書けたあとも、綺麗には消えない。
実用に耐えなかった。
替えインクまで持っていたのだが、使わないペンを持っているのはストレスが溜まる。
やがて、まとめて捨ててしまった。
今となっては、資料として1本くらい残しておけばよかったと思う。

さて、2007年に発売された「フリクション」は書いた字を専用のゴムでこすると字が消える。
摩擦熱で消えるので、消しカスは出ない。
仕掛けの種は、パイロットが開発した"65度で無色に変わるインク"
消えるのではなく、無色に変化することで消えたように見えるのである。
マイナス20度で元の色に戻る。

亡くなった家族の手帳を、業務用冷凍庫に持ち込み、消された文字を再現する・・・
そんなドラマができそうな、魅力的な論理を持つ商品だ。

2012年末現在、世界販売数は累計6億本。
常用している3色ボールペンを置き換えることができるか、早速購入して試した。

少々、線が太いが筆致はボールペンそのもの。
摩擦ゴムで消してみると、実用十分な程度まで消える。
グリップが太いので、ほぼ日手帳のバタフライホルダーに挟むのは少々窮屈。
もう少し細い3色ボールペンを出して欲しい。

蛍光ペンも試したところ、あぁ消えているなと思える程度に消える。
マーカーをたくさん引きたい年頃、これがあれば楽しかっただろう。

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