若くして成功したホープが奈落の底に落ちる日
若くして重用されているスズキくん。
会社のホープと言われている。
ホープというのは希望という意味の英語だから、会社の希望と言えばわかりやすいのだが、やはりホープと言われている。
なぜホープか?
だいたい「ホープ」というのは古い言い回しであり、50代後半からその上の世代しか使っていない。
それ以下で使っている人がいたら、それは思考停止軍の一員だ。
つまり、会社のホープと期待を寄せている人々が年寄りばかりだと言うことである。
さて、ホープスズキ君。
エライ人たちのお墨付きを得て、いろいろな活躍の場を与えられる。
すると、ホープスズキ君には自然と、取り巻きが形成される。
いつの時代も、勝ち馬に乗りたい人は多いものだ。
だが、それをよく思っていない人も居る。
特に、同世代の人からは疎まれている。
言葉遣いが強いからだ。
重責を担う者は、ものごとを推し進めるために、往々にして強い言葉を使わざるを得ない。
だが誰も表だって、反意を示さない。
なぜならば、彼がホープだからだ。
いずれ、ホープがキングにでもなった日には、どんな暴君になるやも知れない。
わざわざ敵意を示すのは無益だ。
ホープスズキ君の後輩世代は2つに分かれている。
1つは取り巻き軍団。
もう1つはいけすかないヤツと思っている一群。
勝ち馬に乗って、要領よく生きる者
良心に従い生きる者
企業によって、どちらを重用するかが分かれるのだが、日本企業においては圧倒的に前者が多い。
もちろん、そういう会社は飛躍できないのだが、そもそもホープと勝ち馬軍団は会社の飛躍など望んでいない。
望んでいるのは、自らが好位置を占めること。
美味しい汁を自分たちの仲間だけで吸うことだ。
だが、やがてホープスズキ君にも冬の時代が訪れる。
なぜならば、彼を支えていたのは2つ上の世代。
若くして活躍の場を与えられて、強い言葉を言い続けてきた彼。
同世代や次世代に、真心で通じ合える仲間を形成するのは難しかったのだ。
彼の後ろ盾だった老人はいなくなった。
そして、勝ち馬に乗っていた仮面仲間だけが周囲に残る。
さぁ、いよいよ敏腕を振るおうと思った時、良心の実力者たちとは遠い距離ができていた。
やがて、かれは若くして突っ走ってきた、このサラリーマン人生は何だったのかと途方に暮れる。
そんな哀れな末路を迎えそうな人を見かけたら、どうぞ放っておいてあげてください。
どうせ、人のいうこと聞きませんから。
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