WBCの歴史 2009年~2013年
2009年3月、第2回WBC開催
優勝国:日本
この大会で驚いたのは中日の選手が全員、出場を辞退したことだ。
NPBで選手を1人も出さなかったのは中日だけ。
球団の意向が働いたのではないかといぶかる野球ファン。
落合博満監督は「選手個々の判断」とコメントした。
中日は、この年のオールスターゲームでは、巨人原監督が監督推薦した和田・岩瀬の出場を断っている。
プロ野球ファンのなかに「嫌中日」層が現れ始めたのは、この頃である。
日本の監督は原辰徳。
レッドソックスの松坂大輔がMVPを獲得。
2大会ともにMVPとなった。
今度こそ日本の四番と期待されていた松井秀喜は故障のため、出場できなかった。
日本は準決勝でアメリカを破り決勝に進んだ。
2013年3月、第3回開催
優勝国は 3月20日に決まる。
WBCは企画段階から、MLBのご都合主義で進んできたが、これに抗議した日本プロ野球選手会は、一旦不参加を表明。
だが後に、交渉により出場に転じた。
メディア各社が拾う"街の声" (で電波にのるもの)はほとんどが「出場して欲しい」「夢がなくなる」「二連覇しているのにもったいない」
というもの。
そもそも、国内リーグにカナダの球団を1つだけ入れて「ワールドシリーズ」と名乗っている国が、自分の都合でやっているんだから、相手のいいなりの条件で日本がネギ(スポンサー)背負ってのこのこ行く必要はない。
というような声は放送されなかった。
数人が断ったあと、火中の栗を拾った日本の監督は山本浩二。
MLB所属の日本選手が全員出場辞退。
NPB選手だけでメンバーを組んだ。
NPBにしか興味がない。
MLBなんて、見ていない。
テレビニュースでいちいち「(MLB)今日の日本人」映像を流す意味がわからない。
だいたい何がマルチヒットだ。
2本打ったくらいで褒めるな。
日本では3本打たないと褒めないぞ(猛打賞)
というような国内指向の野球ファンにとってみれば、WBCは今ひとつ感情移入できない大会だ。
だが、これから野球興業を支えていこうという若年層野球ファンを開拓するうえで、国際大会の定着は必要である。
できうれば、日本野球の強さに魅せられて、有能な外国人がNPBを目指して欲しい。
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