あなたの周りにも「おっしゃる通り男」
目上の人は敬い、目下の人を哀れむ。
これは、仏の道を目指す者の心得だ。
だが、現実の世の中にはその障害となる者がいる。
その1人が「おっしゃる通り男」だ。
彼の口癖は「おっしゃるとおり」
職場で言うと、営業従事者に多い。
その定義は「自分が正しいという誤解をしたまま生きている男」
単語と定義がつながらないと思ったかも知れない。
では、説明しよう。
「おっしゃる通り」という台詞は、懐の広さをアピールするために使われている。
「おっしゃる通り男」は、人と話す時はいつも笑みをたたえていて、穏やかに見える。
性善説で生きている人から見れば、友好的かつ平和的な人に映るだろう。
だが彼は一旦、相手の論理に破綻をみつけた時、意見が合わなかった時、どう猛な論客に豹変するのだ。
問合せをする時にそれは顕著に表れる。
はじめは「誰にだって間違いはありますよね」といった柔らかい物腰で迫る。
しかし、一旦自分の主張が通らないとわかると「俺に仕事をするなと言うのか」と切れる。
基本的に彼は自分が羊の皮を被った狼であることがばれていないと思っている。
「おっしゃるとおり」を言えば、懐が深い人に見えると思いこんでいる。
そして「おっしゃるとおり」を言う回数に比例して、嘘くささが増すことに気づいていない。
「おっしゃるとおり、しゃるとおり、しゃるとおり」と3回連呼することもある。
そうなると嘘くささを通り越して、滑稽だ。
おっしゃる通り男はルールを守らない。
ルールを守らないことに罪悪感を持っていない。
会議の場で皆で決めた約束を平気で破る。
決める場では反論せず、決まった後にこっそりと破る。
それを指摘されると、正当性をあげつらう。
自分は正しいから、決まったことでも覆せるのだという思い込みが、そうさせるのだ。
あなたの周りにも居はしないか
先輩だろうが、部下だろうが、食えない男
その名は「おっしゃる通り男」
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