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2013年5月19日 (日)

佐世保 四ケ町がなくならないために

「四ケ町がなくなるって知ってる?」

何を言ってるの。
四ケ町がなくなるわけないじゃない。

「でも四ケ町でチラシば配りよったよ」

そいじゃ、そのチラシば送ってくれんね。

ということで、送られて来たチラシ。
見出しはこうだ。

突然、店舗面積が増えた
みなと交流エリア開発事業
をご存じですか?

紙面によると、三浦地区みなとまちづくり計画 みなと交流エリア事業(みなと事業)が当初計画から"勝手に1.4倍に変更"されて、事業者と契約が交わされたのだという。

"突然""勝手に"は、問題を提起する者が使う2大常套句。
どうにもこうにも憤懣やるかたないという気持ちを表す際、よく用いられる。

紙面には四ケ町、三ケ町の現状がこう書かれている。

過去10年間の間に三ケ町、四ケ町の通行量、売上げともおよそ50%減少してきております。

佐世保そして四ケ町は決して、寂れてはいない。
それは他県の同規模人口の市に行けばわかる。
主要駅のそばにある商店街は人影がまばら。
かつて店舗だったであろう建物をシャッターが遮蔽している。

米軍、佐世保重工、ジャパネットたかた、ハウステンボス
それらの雇用機会を生み出すオプションは他市と比べて多彩だ。
だが、佐世保は海に山が迫る平地が少ない町。その平地も多くは米軍と商業地域で埋まっている。
大きく発展する伸びシロには乏しい。

人口も内需も変わらないところに、大型駐車場を備えた新規商業施設ができれば、既存の商店街が廃れるのは自明。
商店街はシャッター街となり、中心駅の周囲がゴースト化。
町の雰囲気が暗くなり、人が来なくなる。
それは、大規模郊外店を乱造したために、全国で繰り返されてきたストーリー。
それをなぞってはいけない。

人が減れば町は廃れる。
内需を食い合う商業施設の増床では、人は増えない。
雇用がある住みよい町であってこそ、人は増える。
それには、新鳥栖以西のFGT化に加担して、新幹線を佐世保駅に引き込むことが先決だ。
現在は特急「みどり」で博多-佐世保は110分。
これが90分を切れば、大きな雇用がある福岡市が通勤圏にはいる。

チラシはこう結んでいる。

このままではシャッターをおろす店が増え
佐世保中心街が衰退してしまいます。
ご理解をお願いいたします。

佐世保講座

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