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2013年5月 1日 (水)

銀婚式に贈る理想的な贈り物とは?

25回目の結婚記念日を銀婚式という。

"式"と名前がついているので、ホテルの宴会場を借りて、親せきを集めて皆で祝う会を思い描くが、最近では結婚記念日そのものを銀婚式と呼ぶ。
銀婚日では、銀コンビみたいでしまらないからだ。
(真に受けないでください)

命日の場合、宗教的な根拠によって、三回忌、七回忌といった節目が設けられているが、結婚記念日については宗教的な定義はない。

日本にはいくつかの祝日が祝日法により定められているが、誰かの結婚記念日を記念している日はない。
世間一般の記念日として「いい夫婦の日」~11月22日~があるくらいだ。

定義もなければ公的な解釈もない。
ならば、だいたいどうかということで考えてみよう。

●夫が妻に贈り物をする。
これが定説のようだ。
妻が夫に贈っていけないことはない。
だが、日本では妻は家を守り苦労をするものと思われている。
夫が何も贈らないのは、感心しない。

子どもがいれば、子どもが両親に贈り物をするというのもよいが、親の結婚記念日を覚えている親孝行な子どもは少ない。
ましてやそれが25回めなのか、24回なのかとなると、ほとんど全滅だろう。

それでは、夫は妻に何をすればよいのか。
現代において、銀婚式を迎えている平均的な夫婦は夫51歳、妻49歳。
なぜならば、25年前の平均結婚年齢が男26歳、女24歳だったからだ。

次の節目、50周年となる金婚式には70台後半を迎えている。
そうなると、死別、痴呆、あるいは足腰の不調など。
夫婦がそろって体と心が健康である確率は低い。

そうなると、足腰が立つ夫婦として、最後のイベント機会が「銀婚式」となる。
できれば、お出かけの食事をする、旅行に出かけるといったことが望ましい。

しかし、連れだってのお出かけとなると、合意を得られないというご家庭が多いだろう。
すると、イベントではなく、贈り物ということになる。

バラ一輪は実勢価格250円。
その日によって、花屋さんに入荷するバラの色や数はまちまちだが、一声かけておけば、バラの一輪取り置いてくれる。
花屋さんというのは、態度が悪い店員が少ない珍しい業種だ。

メインとなる"モノ"はなにか。
夫のセンスが妻の欲しいモノに合致すると思うのは無謀だ。
ほぼ、あり得ない。
まずは、3ヶ月くらい前になったら「最近、何か欲しいモノあるの?」と尋ねる。
あまり、しつこくすると、あぁ銀婚式に備えているなと感づかれてしまう。

具体的な商品名が返ってくる確率は低い。
なぜならば、迂闊に答えて、だっさ~いモノを買って来られると困るからだ。
もらったモノを返品して、好きなモノに換えてもらうという余計な手間が発生する。
どうしても、買いたいならば、レシートは保管しておかなければならない。

最後の一行は身もフタもないが、最も好適な贈り物は現金またはJCBギフトカードである。

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