東京ゲートブリッジはなぜ巨費を投じて作られたのか?
この埋め立て地には既に2つの順路がある。
青海縦貫
臨海トンネル
東京ゲートブリッジはこの埋め立て地にできた3つめの接続路。
巨費を投じてまで、あらゆる角度からの進入路を整備する必要があるのか。
その疑問は帰宅後、この地図を眺めていて、ゆるやかに解けた。

これは橋脚の麓、地図上に「太陽光パネル設置位置」とある場所にあった広域案内図。
新国際海上コンテナターミナル
新国内海上物流ターミナル
国土交通省は首都圏の物流合理化と国際競争力の強化のために、海上物流のハブ作りをしているのだ。
平成21年(2009年)国交省資料によると、事業費は
新国際海上コンテナターミナル
81億円
新国内海上物流ターミナル
9億円
となっている。
東京ゲートブリッジは東京とにあるが、クルマの流れとしては千葉県と神奈川県を直線につなぐことになる。
海べたに無料の道路を作ることでトラックがこちらに流れて、市街地の渋滞緩和にも寄与している。
そして、ここに整備されるもう1つの戦略案件が「海の森」
東京都が東京湾の海上につくる森だ。
費用は東京都の予算と「緑の東京募金」で賄う。
ごみの埋め立て地に植樹することにより、日比谷公園の5倍、88haの公園をつくる。
そして海の森は、都心への「風の道」をつくる。
2006年、東京都は「水と緑の回廊で包まれた、美しいまち東京を復活させる」ことを「十年後の東京」施策の一つとして、海の森プロジェクトを始めた。
2008年に行われた第2回東京マラソンでは、東京マラソングリーンプロジェクトとして、緑の東京募金への協賛を始めた。
2009年の第3回東京マラソンでは、参加者に東京マラソングリーンプロジェクトとして緑の靴紐を配布した。
同年7月には、GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト として、お台場にガンダムが展示された。
ガンダムはその後、静岡に旅した後、再びお台場に戻っている。
2020年、東京五輪が開催された場合、ここは競技会場の一つになる予定。
東京ゲートブリッジは都市再生へのパーツでありシンボル。
品のない発言で巨額の予算と人々の努力の結晶を台無しにしないでもらいたい。
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