オランダ村へはどっちへ行ったらいいんでしょうか?
エスカレーター脇のなだらかなスロープを降りていく。
これでも清掃はしたのだろうが、路上には木の幹や葉が散乱している。
斜面を下りきったところに Information。
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記憶の糸をたぐり寄せる。
あぁこういうのがあったなぁ、
will は、そう思いたがっているが、
うそつけ、全然覚えてないよと
archive が反論する。

ボードウォークから港へつづく道には、立ち入り禁止のロープ。
そこから先には確か船着き場がある。
そこから、船に乗って対岸の「ウィレムスタッド」に渡るのだ。

それは1980年代終盤の記憶。
というよりは、1992年、ハウステンボスの開園日に神近義邦が出版した「ハウステンボスの挑戦」の一文で肉付けされた情報だ。
オランダ村がオープンした当初「ウィレムスタッド」はまだできていなかった。
神近義邦は、当時のエピソードを「ハウステンボスの挑戦」でこう書いている。
(以下引用)
オープンの日、子供を連れた年配の奥さんが、中庭にいた私に近づいてきた。
「ここの方ですか」
「はい!?」
「あのー、オランダ村へはどっちへ行ったらいいんでしょうか?」
(中略)
これではいかん。私はあせった。急がねばならない。
帆船計画に続いて、対岸の町ウィレムスタッドを1日も早くつくらなければ、詐欺になってしまう。
(引用おわり)

神近義邦は、急遽対岸の土地を借りてこの、ウィレムスタッドを作った。
短い時間だが、本物の船に乗り、本物の海を渡る。
記憶が確かならば・・・
対岸には風車と公園があっただけだが、そこは、異空間。
ほかの何処にもない、心温まる時間が流れていた。
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