太陽と風と海しかない町 オランダ村
船着き場のあった場所を見やると、
飲食店の建物。
当時の価格設定は手頃なものだった。
職場の慰安旅行でやってきて、ここでビールを呑んだ。
ここで呑んだ銘柄は、NETHERLANDSのハイネケンだっただろうか記憶がない。
売店に売っていたグロールシュをいつも買って帰った。
フックがついた緑色の瓶がキレイで、花を生けるわけでもなく、ただそこに飾っていた。
NETHERLANDSの町並みを再現した区画の名称は「マドローダム」
煉瓦の状態は驚く程よい。
この写真が、現在のハウステンボスだと言われても、信じる人がいるだろう。
広場の地面がボードウォークだったことは記憶になかった。
よく言えば、ほどよく朽ちたという言葉があてはまる。
長い耐用年数をもつ煉瓦造りの外観。
古びることで、よい風合いを醸し出し始めている。
だが、内部については別だ。
実際に再びここに命を吹き込むことは、そう簡単ではないだろう。
オープン当時の入場料は600円。
今ならば「やすっ」と言いたくなる値段だ。
ここはかつてそうだったように、今もまた
太陽と海と風しかない町。
それしかないことが、どれだけ居心地がよいか。
それはかつて、ここに繰り返し訪れていたファンだけが知っている。
それは今、ハウステンボスが失いつつある原風景だ。
なにもないがゆえに、ほどよい料金で利用できるリラックス公園。
決して、大儲けはできないが、小ぶりな観光地として再び、供用してほしい。
閉園した後も、毎日ここで海を見ていた3人。
君たちがここにいたことすら、記憶に残っていなかった。
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