西から来た男と、かつて東から来た男について30年の時を超えて話す。
予想通り車中の会話は途切れない。
なかでも、ずっと待ち望んでいた会話は1981年10月「Welcome to the Heartland tour都久志会館」についてだ。
→東から来た男
自分にとって元春ライブ経験上、最高のステージと認識しているこの場に居たという人に出会っていない。
そこに居たとわかっている知人は、僕が誘った彼だけなのだ。
一緒に行ったよね、覚えてる?
「覚えてますよ!ガラスのジェネレーションとか。あん時初めて行って衝撃うけましたよ」
"誰も巧いねと言ってくれなかったけど、誰もがスゴイねと言ってくれた"当時の元春。
その暴力的なまでの存在感に、そこにいる誰も血管が逆流しそうだった。
「**は今、神奈川県にすんでいますよ」
「++さんが九州に帰ってくるらしいです」
かつての仲間達の近況を聞く。
それらの情報はもっぱら彼の専権事項だ。
情報は人望のある人に集まる。
逆立ちしても、人望では彼にかなわない。
雲は低い。
山登りの間、一滴、二滴とぽつぽつ、フロントガラスに「そろそろいくよ」と予告が入っていた。
折りたたみ傘とカメラを聖子ちゃんトートに入れて箱根の空気にはいる。
クルマを降りた僕らは、まずゴール地点の特定にはいる。
恐らくこの交差点が、往路ゴール最後の右折。
ここを曲がった先に、大群衆とゴールテープが待っている。
だが、どうも雰囲気が違う。
ありゃ、ここじゃないな。
サトウ君と僕は探索が振り出しに戻った感覚に陥っている。
箱根駅伝ミュージアムが交差点の角にある。
確かこの施設はゴール地点に隣接しているとネットの情報にあった。
情報と現実の違いに混乱している。
現場でこの目で見なければ本当のことはわからない。
顔を見合わせていたところに、むこうからおばさん連れがやってきた。
「ここここ!ここがゴールやろ?」
え、そうなの?とふり返ると指標が立っていた。

ゴールを過ぎてからふり返ると「スタート地点」
向こう側から見ると「ゴール地点」と書かれている。
おばさんが言ってくれなければ、他を探すところだった。
ありがとう!おばさん
芦ノ湖は広い。
全周21kmもある
(あとで地図を見て知った)
海賊船が出港していく。
湖に海賊?
ま、こまかいことはどーでもいい。
恐らく2013年3月にデビューした「ロワイヤルⅡ」だが、下調べする時間がなかったので、この時点では何も知らない。
晴れていれば、この先にお目当ての富士山が見えるはずだが、ご覧の暗さ。
富士山が見えている日ならば、40分のクルーズに飛び乗ったところだ。
あひるボートに乗ろうか?
(正しくはスワンボート)
冗談としてもありきたり過ぎて、発声を見送った。
まだ、つづくじぇ
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