松田聖子 日本武道館 ・・の二次会
2012年7月のある土曜の夜のことだ。
僕は銀座のカラオケボックスで、仲間の到着を待っていた。
高校の同級生5人が日本武道館での松田聖子のコンサートに行っている。
コンサートには行かず、その二次会に合流しようというわけだ。
お目当ては「ハートのイアリング」を歌うことだ。
パセラリゾート銀座で食事+フリードリンク2時間。
やがて、仲間が到着する。
「いやぁ、迷ったぁ」
イントネーションが佐世保だ。
いや、九州だ。
九州の女性が油断して喋るイントネーションが好きだ。
字面では標準語でも、耳にした優しさが違う。
場所はカラオケボックスだが、スタートは誰も歌わずとりあえず食事。
どうせカラオケボックスの安普請料理だろうと思っていたら、これがとんでもなく本格的なコース料理。
パセラは以前に行った仮面ライダーの店「ライダーダイナー」をやっているチェーン。
それ以来、共感が強い。
誰かが口火を切るまで、歌いたい素振りはおくびにも出さない。
やがて、ファンクラブ会員で幹事のサトウ君が「青い珊瑚礁」でスタート。
でも誰もそれに続かない。
あれ?これって歌う会じゃないのか?
「ハートのイアリングって今日のコンサートで歌った?」
水を向けてみる。
「いや、そういえば歌わんかったね」
「毎回歌う曲ってわけじゃないよ」
意外にもこの曲はファンの間でお決まりの曲、みんなの歌ではないらしい。
そうなのか。
松田聖子曲では、この曲が1番好きだ。
発売当初もいい歌だなと思っていたのだが、後に作詞の Holland roseが佐野元春だと知り、その順位が盤石となった。
給仕にきた店員のイズミ君
「もしかして皆さん九州ですか?」
と話しかけてくる。
彼は熊本の出身で、お父さんは佐世保の人。
「いやぁ、言葉が懐かしくて」
排他的な都会の人間関係に疲れた彼は、駅ではなくバイト先で
懐かしいふるさとなまりを聞き、故郷と親を思ったわけだ。
と勝手に決める^^;)
大学でミニコミ誌を作っていた僕は、松田聖子について知りたいことがあり、松田聖子の母校である久留米の信愛女学院に取材に行ったことがある。
それが、自分にとって生涯初取材だった。
校門の受付でその旨を告げるとあっさり拒否。
仕方なく、校門の外で下校する高校生、短大生をつかまえて
話を聞き記事をまとめた。
ふ~ん
ライブ後の興奮が残る場所に、こんな話題は要らなかったようだ。
つづく
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