友、遠方から来たるまた楽しからずや
朋あり、遠方から来たるまた楽しからずや
子供の頃は、友だちなのになぜ朋なんだよ!
と教科書につっこんでいた。
友だちが遠くから出てくるから、逢おうと言うことになった。
恐らく30年ぶりだ。
彼は学生時代、2番めの親友だ。
だから、こうして逢えることが嬉しい。
この歓びを誰に報告しますか?
と言われたら、それは郷里の姉だろうか。
なにせ、30年分の情報がある。
積もる話もあるだろうってやつだ。
きっと、つきあい始めた男女が、切れ間もなく会話がつづくように、僕らは話し続けるだろう。
若い頃、姉がこう言っていた。
「話すことが湯水のように沸いてくるようじゃないと、男女のつきあいは続かないよ」
名言だと思った。
別に彼とつきあうわけじゃないが、話が合うとわかっていることは、人に安心感を与える。
わずか一言さえわかり合えないような隣人を避けて通れない現代社会においては、心許せる相手というのはとても貴重だ。
彼の仕事が終わる土曜日。
ゆっくり逢うことにする。
待ち合わせの場所だけを決めて。
前日になってサトウ君(仮名)からメールがはいる。
「何時頃からいいですか?」
9時でもいいよ。
(12時くらいと思っていた)
どこか行きたいところある?
「河口湖はむりですよね?」
か、かわぐちこ・・
そこでは人気のマラソン大会が行われることは知っているが、なぜに河口湖。
さっそく、ネットでしらべる。
イベントは、計画する楽しみ、それを行う楽しみ、ふり返る楽しみ。
1度で三度おいしい。
もう少し早くこの話をしておけばよかったと思う。
御用達の「Map fan web」では、東京から環状線を抜けて高速に乗れば2時間と出た。
帰りの飛行機は夕方だというので、行けない距離じゃない。
恐らく、彼は河口湖に特別な感情があるのだ。
GAS代僕もち、高速代サトウ君持ちなら行ってもいいよ!
知らない人が聞けば上から目線に映るかも知れないが、僕と彼の間合いで返信。
そんな勘定など本当はない。
彼が行きたいと言うならば、行っておこう。
しばらくして、彼からの返事が来た。
「明日天気悪いですよね?富士山見えないですよねぇ…もう少し近場でいいとこないですかね?」
そうか、富士山が見たかったのか。
そして、次の朝、僕らが合意してカーナビに打ち込んだ場所は、前から一度行きたいと思っていたあの場所だった。
明日につづくじぇ
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