阿波踊りで鍛えた徳島の足腰
チケットを買い求めて、阿波踊り会館2階にある会場へ。
阿波踊り特別公演。
客の入りは50%
見渡す限り、ランナーと思しきはあと2人。
遠来のランナーは今頃、前日受付に回っているか、午後から徳島入りするのだろう。
阿波踊りを題材にした映画は近年に好作が多い。
勝地涼と榮倉奈々の掛け合いが絶妙な「阿波ダンス」
さだまさしの原作世界をいい意味で忠実に再現した「眉山」
この2本を見ただけで、徳島はぐっと身近な県になる。
連の大人に混じって、小学生と思われる子ども達。
興行のために練習をしているのか、それとも徳島の子供は、誰もがこれくらいは踊れるのか。
踊りながら大きくなった子ども達は、踊らずに大きくなる子ども達と比べて、どんな成長をしていくのだろうか。
一頻り、連が踊ったあと、型の説明があり、どうぞ希望者はステージへといざなう。
迷ったらネガティブな1日が決定する。
踊る阿呆か見る阿呆か、その立場は一瞬の決断で決まるのだ。
これから先、マラソン人口はある程度の広がりを見せるだろうが、いずれゆるやかな曲線に落ち着くときが来る。
現時点で、走る阿呆をほんとのアホだと思っている人は、もう一生、見る阿呆止まり。
迷わず席を立ちステージへ。
半分くらいの人が席を立ってくるかと思ったが、前へ出たのは5~6名。
足を開いて、いちにさんし
踊る阿呆に付いて踊ると、わずか数分で額に汗がにじむ。
下半身の負担が大きい。
阿波踊りを織り交ぜながら、東京マラソンを完走する連が、毎年出場している。
この重労働をこなしている徳島の人達は、日本一足腰が強い人達なのかも知れない。
公演のエンディングは、半分以上の客がステージにおりて左周りに踊る。
ぴーひゃら、どんどん
笛と太鼓に合わせ輪になって踊れば、どんなに幸せを感じる力が落ちていても、気持ちは晴れる。
会社の朝礼で、阿波踊りを必須にすれば、会社はもっと仲良く楽しくなることだろう。
マラソン前日は歩くことさえ控えなければならないのに、思いがけず体力を使ってしまった。
これで明日のタイムが数秒落ちたかも知れないな・・
公演は40分。
連の皆さんのお見送りを受けて会場を出て、エレベーターで5階のロープウェイ乗り場へ。
「落ちたらどうしよう」
「助からないよね」
どこの世界にも、不安を心に溜める胆力が無く、言葉に出すことで安心感を得ようとする人はいる。
マラソンの世界でも、レースが近づくと
「膝がこわれたらどうしよう」
「腰を傷めて走れていない」
などと、不安を振りまくランナーが居て、周りが困っている。
徳島市は太平洋に面していて、吉野川がそこに注ぐ。
明日は吉野川沿いを上って帰ってくるだけの、河川敷コースだ。
山頂にはインドの寺のような建物があり、有料であると書いてあった。
この景色が見られれば、それで満足と入場は見送り、下りのロープウェイに並ぶ。
チケットに書かれていた「モラエス館入場できます」の文字に気づいたのは、帰京してレシートを整理している時だった。
とくしまマラソン、自分用の記念品は
1階売店にあった「竹人形女一人立ち」
いま、長野マラソンで買った涅槃像ミニチュアが、寝転んで踊る阿呆を見上げている。
| 固定リンク | 0
「しらべるが走る!」カテゴリの記事
- 我が心の引退レース(2022.03.09)
- 長崎平和マラソン エントリー方法発表!(2020.02.12)
- 大迫傑曰く「タイムは気にする必要はない」(2020.01.21)
- マラソンの最後の1kmは、それまでの41kmとは絶対に距離が違うと思う(2020.01.20)
- 地道に走り、最下位を脱出(2020.01.18)