歳を取ると野菜がおいしい理由
農業は成長産業だ!
ブランド野菜は輸出戦略商品
農業は地方の雇用の場。
日本の農業技術は高い。
農業を前向きに語ろうと言葉を探すと、なんとなく賢そうな論評を並べることがたやすい時代になった。
だが、農業を語らない。
自分は農業従事者ではないし、親せきにもいない。
子供の頃、田んぼはそこらじゅうにあったが、田んぼに入ったのはおたまじゃくしやザリガニを捕る時だけだ。
農家の手伝いには行かないし、田植え体験にも行かない。
経験のないことを言うことは僭越だし、本当のことはわからない。
自分が心に誓って本当のことだと思える論旨は、体験なくして得られないのである。
だが、食べることは毎日体験している。
野菜を食べれば農業の消費者だ。
毎日、野菜を食べる。
それは野菜が美味いからだ。
最近、野菜がおいしくなった。
野菜がおいしいと肯定的にとらえた自分に気づいた。
肉中心の指向が、肉・魚の五分五分に変わり、今は野菜・肉・魚がヨコ並びとなっている。
子供の頃、野菜は嫌いだった。
食べられないのはトマトだけだったので、野菜についての好き嫌いが多い方ではないが、好きだった野菜を挙げることはできない。
それは、成長のために本能として欲するものが肉や乳製品だったからだ。
歳を取ると、もう成長しなくていい。
マラソンに向けて筋肉が必要な時は肉が必要だが、オフシーズンは要らない。
からだを維持するために、不健康にならない範囲で、最小限のカロリーが欲しい。
きっと、そんな理屈が体の中に通ったのだ。
野菜がおいしいと思うようになったのは。
コンビニに立ち寄る。
今日は何を食べようかな。
もう野菜が入っていないものには目が行かない。
揚げ物中心の幕の内や、肉だけがアサインされた丼など眼中にない。
いわゆる「弁当」を手にするのは、月に一度ローソンのご当地弁当発売日だけ。
あの弁当は産地の産地がわかるので楽しい。
サラダパスタは、全コンビニの全種類を食べた。
そのうち、パスタが余計に感じるようになり、野菜サラダへ移行する。
そしてサラダも全種類制覇した時に、少しだけ肉が恋しくなった。
そこで手に取ったのが野菜中心のサンドイッチだ。
野菜のなかでもレタスが美味い。
それだけでは、ほとんど味がしないのに、そう思う理由は食感にある。
先週は5回の昼ご飯のうち、3回がレタス三度じゃなくてサンド。
各コンビニはその食感を訴求するために「シャキシャキ」を冠している。
つづく
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