デコ25歳、ブラジルではなく、ポルトガルという選択
1998-99シーズン
FCポルトはスーペルリーガで優勝する。
これは、デコにとって初めてのスーペルリーガ優勝であり、プロ入り後初のリーグ優勝経験である。
デコはその後、所属したすべてのクラブで優勝を経験している。
・FCバルセロナ リーガ
・チェルシー プレミアリーグ
・フルミネンセ カンペオナート・ブラジレイロ
デコが「優勝請負人」と呼ばれる所以である。
デコはFCポルトで6シーズン プレーする。
デコはホセ・モウリーニョ(13-14シーズンはチェルシー監督)を師と仰いでいるが、同じチームで過ごしたのは、この時だけである。
2002-03
2月、ホセ・モウリーニョ監督の勧めにより、25歳のデコはポルトガル国籍を取得。
ブラジル代表入りを諦めて、ポルトガル代表入りを目指すことにする。
ブラジル出身で他国籍を取得した選手は少なくない。
ブラジル代表入りするのは難関だからである。
■ブラジル出身で他国籍を取得した選手
1989年
ラモス瑠偉→日本に帰化
1997年
呂比須(ロペス)ワグナー→日本に帰化 1998年フランスW杯出場。
2001年
三都主アレサンドロ(アレックス)→日本に帰化 2002年日韓W杯出場
2003年
マルクス闘莉王(トゥーリオ)ユウジ ムルザニ田中→日本に帰化 2004年アテネ五輪出場
2005年4月
デルレイ(当時29歳)→ポルトガル国籍取得
2007年
ペペ→ポルトガル国籍取得
2009年
リエジソン→ポルトガル国籍取得
2003年3月
国籍取得の翌月、デコは初めてポルトガル代表入り。
3月29日
母国のブラジルを相手にした親善試合で代表初出場。
決勝のFKを決めて、ポルトガルを2-1で勝利に導いた。
デコをポルトガル代表に入れることには、ポルトガルの中心選手フィーゴを始めとして、反対する者が多かった。
デコは、初出場で結果を出し、その批判を封じ込めたのである。
デコは2010年W杯で、当時のカルロス・ケイロス監督に干されてしまい、最後のW杯をベンチで過ごした。
それでもデコは代表引退会見で「ここでたくさんの友人と出会えた。幸せだった」と語っている。
異国のチームで代表入りしたことで、デコは代表チームとしては真価を発揮しきれなかった。
だが、ブラジル代表にこだわりつづけたとして、ブラジル代表の中心選手になれたかというと怪しい。
2002-03シーズン
FCポルトは、UEFAカップでも優勝する。
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