聴きに行く映画「フィルム・ノー・ダメージ」 プレビュー
1つの映画を2度映画館で見るのは生涯初めて。
間もなく、その経験をすることになりそうだ。
30年の時を超えて、revisited するのは
「フィルム・ノー・ダメージ:佐野元春 & THE HEARTLAND」
1983年、時代に先駆けて佐野元春が作ったドキュメンタリー映画の再上映。
1983年「ロックンロールナイトツアー」、ツアー最終日、中野サンプラザのライブを16mmカメラで撮影。
ニューヨークに旅立つ前の元春が、日本でのライブ活動を映像でファンに残したいと考えて記録した。
そして、元春がニューヨークへ発った後、その年の11月、全国の小ホールで上映された。
日程はほぼ1日に限られており、当時「フィルム・コンサート」と呼称していた。
福岡での会場は、渡辺通にある電気ビルの小ホール。
小規模の講演や、上映会に使われていたホールだ。
時は流れて、2013年9月7日
全国のシネマコンプレックスなどで封切り。
スケジュールはおよそ2週間。
大半の会場では、9月20日で終了となる。
このフィルムは、マスターが消失したとされていたが、元春から「ぜひ見つけて欲しい」という要望があり、近年、SONYの倉庫で発見された。
画質はデジタルリマスター。
試写を見た元春は「かなり明るくなった」と言っているが、それはこの目で確かめよう。
かつて、CS放送の東映映画チャンネルが「仮面ライダー旧1号」をデジタルリマスターして放映したことがあったが、明るい、鮮やかという印象はなかった。
ビデオテープの明るく詳細な画像に慣れている現代人は、リマスタリングしても、キレイだと感じなくなっているのだ。
この映画は見に行くことが主眼ではない。
聴きに行く映画だ。
マルチ・トラッキング・テープ(24ch)で録音されていた音源が別途残っており、それを5.1chサラウンドにリミックス。
これを映画の音声として使用している。
5.1chサラウンド(ごーてんいっちゃんねる さらうんど)とは、以下に記す6個のスピーカーを使うサラウンドステレオ方式。
■前方中央
■重低音専用
■前方 左・右
■後方 左・右
重低音専用スピーカーは全体の低音を担当しているので、1チャンネルとしてカウントしない。
ゆえに6chではなく5.1と表現される。
公開館のひとつ、立川シネマシティでは、ファンを招待して音響調整見学会を開いた。
映画の音自体がすごそうなのに、音にこだわった設備で鳴らすと、どんなスゴイことになるかわからない。
映画を見るために立川に行くのはちょっと遠いので、川崎チネチッタの券を買った。
30年前、若く激しく、誰もが「スゴイね」と言った頃の元春。
黙って座って見ていられるだろうか。
周りをきょろきょろ見回して、隙あらば叫んでみようか。
手拍子は打っていいのか・・・
そんなこと、映画館に聞くわけにもいかない。
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