トレイントレインにジャンプを決める余裕
17-18km
ここで風が止む。
まだ気力は残っている。
記録への執着も捨てていない。
ここまでにできた借金は大きいが、後半に何が起こるかわからないじゃないか。
21キロで折り返した途端、どえらい追い風が吹くかも知れない。
それによって、絶好調モードに入れるかも。
現時点では、体がどのくらい疲れているのかわからない。
ただ一つ言えることは、今年も後半に借金を背負ったレースになることが確定した。
これで3期連続だ。
2011年の「全国健勝マラソン日本海大会」
2012年の「佐倉朝日健康マラソン」
後半は必死に走り、激しく疲れた。
また、この後、あれをやらなければならないのかと思うと、がっかりした。
18-19km
風が止んだと思ったのはぬか喜び。
一転して強風が再開された。
結局、この前の1kmのラップを上まわることは二度と無かった。
ついに7分台。
それにしても、折り返しの橋が見えてこない。
21キロで折り返しならば、もう遠くの視界にとらえても良さそうな頃。
19km~20km
ランナーが走っている土手は高い。
太平洋に注ぐ吉野川、その河口に近いこのあたりは、歴史の必然として土手を高く、高く積んできたのだろう。
はるか下に見下ろす民家の前に椅子を出し、見上げて手を振る人々。
さっきから、前を行くランナーが右を見て走っていたのは、それに応えていたのだ。
20km~21km
♪栄光に向かって走る~
聞き慣れた歌詞、かき鳴らすギター
ロックバンドの生演奏だ
「トレイントレイン」
すると前を走っていた推定40歳のランナーが
ブルーハーツばりのジャンプを決めた。
笑った
ロッカー達と一緒に。
中間点は目の前、それなのに折り返しの橋はどこにも見えない。
そうだ。
折り返しは、21kmと思っていたのは勘違い。
川を渡り、折り返して向きが変わる橋は、24km地点だったのである。
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