いいレースにいい写真、ダメレースにダメ写真
32km~33km
[リタイアバス]のプラカードを持った女性が、コース右側からこちらを見つめている。
勧誘しているわけではないが、思わず乗ってしまいそうで怖い。
縁起でもない。
リタイアバスは、1度でこりごりだ。
目をそらして、そちらを見ないようにする。
そんなランナーの気持ちを察してか、プラカードの見せ方が控えめである。
33km~34km
コースは吉野川に別れを告げて、町なかのコースへと右に折れていく。
ここは、記録を諦めていないランナーにとって、ひとつの節目となる場所。
2時間台の記録を競うトップ選手の場合は、記録を狙うために、極力曲がり角を減らす。
だが、ど素人ランナーには曲がり角が必要だ。
曲がる度に、さぁ次はどんなコースだろう。
広いか、狭いか
上りか、下りか
どきどきして、脳が目覚める。
そこが、走りやすそうなコースならば、よし、いける!とスイッチがはいる。
ただ、今日の場合、もうこの先がどんなコースでも、スイッチが入るのは難しいと感じていた。
34km~35km
NHKロンドン五輪放送で、感動を増幅させた名曲
「風が吹いている」
イントロのSEに鳥のさえずりが入っていたのか・・・
高揚するね
諦めないで走ることが大切だ。
諦めると、時間が長くなる。
あと5km
さすがに早く終わりたい。
35km~36km
左膝に力が入らなくなった。
力が戻るまでペースを落とす。
1kmほどで元通りになった。
こんな時、なぜ左なのか
なぜ左だけなのか
わからない
体には経路がある。
痛くなる場所、張る場所があれば、そこにつながる原因があるはず。
だが、それは素人にはわからない。
スポーツ医学を極めた人ならば、わかるかというと怪しい。
体のことは、何とでも言えるからだ。
言われた言葉が、ホントかウソかなんて誰にもわからない。
36km~37km
オールスポーツ撮影ポイント
さぁ今回もいい写真を撮ってもらわねば・・
前のランナーとのスペースを作る。
カメラの前では苦笑い
このレース内容には、苦笑いが似合う。
ところが、後日、オールスポーツの写真にこのカットは見つからなかった。
これまで8レースの経験で言えることがある。
不思議なことだが、いいレースにはいい写真が撮れていて、ダメなレースにはダメ写真しか残っていない。
レースはダメだったけど、躍動感のあるすばらしいカットが残っていた・・
なんてことは1度もない。
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