バルセロナ入りに向けて入念な準備
遡ること3ヶ月前。
バルセロナに行くことになることが決まると、入念な準備をした。
とうに切れていたパスポートを、再度、取りに行く。
次は観光情報。
グラシア通りの見どころ。
シエスタの間に和む喫茶店。
スペインの文具が揃う店。
いかしたスペインのシャツを売っている店。
そして、もっとも力を入れたのがスペイン語の習得。
始めに覚えたのは
「トイレはどこですか?」
「ソーセージをください」 ←名物と書いてあった
グエル公園では
「一緒に写真を撮りませんか?」
グラシア通りのバルでは
「ここに座っていいですか?」
「お薦めはなんですか?」
タクシーに乗れば
「ヒルトンバルセロナまで行ってください」
「これはチップです」
立ち回り先で起こる情景を想定。
そこで、必要なスペイン人との会話をしらべる。
これらを単語カードに書き出して暗記した。
成田からフランクフルトまでのフライト中も、繰り返し単語カードをめくっていると、初対面の人々が大変珍しがった。
バルセロナに着いた日、エル・コルテ・イングレス(スーパーマーケット)で「水はどこに売っているんだろう?」と困っていた仲間。
すかさず「炭酸抜きの水はどこですか?」と店員さんに質問。
店員のおじさんは、一瞬驚き
「こっち来いよ」
と僕らを水売場に引率した。
そして、日本から来た仲間たちはバルセロナ滞在中、僕の後をついて回ることになる。
要所要所で通訳代わりになるからだ。
さて、観光とことばについては、入念な準備をしたが、関心がないことは死角のままだ。
サッカーに興味がないので、到着したまさにその時間、最初で最後といえるサッカーの大イベントが行われることなど知る由もない。
当然、チケットを買うわけもない。
これを何かにたとえるならば、バルセロナ五輪閉会式の日にバルセロナに滞在して、それを完全にスルーするようなもの。
目の前を通り過ぎてゆく、移籍金換算で634億円という超一流選手たちを見ても、そこに同化する気持ちはない。
今となっては記憶が漠然としている、その光景をみながら考えていたのは、
「早くチェックインさせてくれよ」
ということだった。
そこに、エレベーターから1人の選手が降り立った。
目の前だ。
当時はしらべるを始めて5年。
このブログ「しらべるが行く」を始める7ヶ月前。
まぁ、話のネタに
一人くらい、絡んでおくかな
超小型のデジカメ「サイバーショットU」をウエストバッグから取り出して、選手に向けた。
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