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2013年10月 4日 (金)

とくしまマラソン独特 ゴール後の導線

あぁ、終わってしまった。

精魂尽き果てるワケでもない。

アベベは東京五輪で優勝のゴールテープを切ったあと
「あと10kmは走れる」
と言ってメディアを驚かせた。

今日の自分は、ゴールのそばを後続のランナーに空けるよう、100mくらい走る余裕がある。
「帰りのヒコーキ代がタダになります」と言われたら、10kmだって走れるだろう。

「自分で外してもいいですが、無理だったらお手伝いします」
係員が靴につけたランナーズ・チップの取り外しについて案内している。

目の前にいた高校生らしきボランティアに頼んで外してもらう。
結束タグを短くカットしているので、外しづらそう。
申し訳ない。

その先はチップ回収と完走証の発行所がランナーをせき止めている。
つづいて完走メダル。これは予期していなかった。
メダルとケースを別々に手渡される。
メダルはすぐ(自分で)首からかけて、ケースはポーチにしまう。

メダルをくれるマラソンは全国で10数カ所。とても少ない。
もらうのは「東京」以来2度めだが、ケースが付いているのは初めてだ。

競技場にゴールするレースはこれが5つめ。
「長野」「全国健勝マラソン日本海大会(現・加賀温泉郷マラソン)」はゴール後、すぐに競技場から外に出る導線。
「かすみがうら」「佐倉」はオーバルトラックの内側にはいる。
一方「とくしま」はそのどちらでもない。
トラックの内側で寝転がってもいいし、外に出てもいい。

「走り終えた感想をお願いします。今インターネットで世界に中継しています」
インターネットが世界じゅうをつないでいるのはわかるが、とくしまマラソンのネット中継をいったいどれだけの人が見ているか疑問だ・・・
などとは顔に出さず、ほいほいと企画に賛同する。

天気がよかったこと、沿道の応援が熱かったことについて感謝を述べて短く終わる。
こんな時はいい人モードを演じるのがお約束だ。

水ないの…

いつもならば、ゴールしたところにまず水。
ゴール後の導線でまず給水、つづいて食べ物と渡してくれる大会が多い。
そういう大会は、ランナーの健康を気遣ってくれる気持ちが伝わってくる。

どこにも水を配っている場所がない。
とりあえず、荷物受取のテントが前方に見えているので、そちらへ向かう。

遠い

競技場内の芝生を傷めないために、このようなレイアウトになっているのだろうが、ナンバーカードのナンバーによって、歩く距離が大きく違うのは困りもの。

歩き始めて、しばらくすると、急に筋肉痛が襲ってくる。
走り続けている時は柔らかかった筋肉が、ゴール後、急に硬直するかのように。

やっとこさで歩いていると、向こうから高校生らしきボランティアが走ってきた。
彼がとるコースは、僕の進行方向の導線に乗っている。
間近にその姿をとらえるまで、どちらに避けようかと考えていた。

逆風再び!とくしまマラソンを走る!

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