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2013年10月13日 (日)

計算され尽くした、くまモン規制線

13:50
2時間ほど前、その幸せを祈ったお兄さんがマイクを手にした。
15時のくまモン登場時の観覧方法についての説明が始まる。

今、ここにいる皆さんが100人になったところで入場制限をさせていただきます。


スタッフの方がかぞえていて100人を超えたところで、入口を封鎖。
もちろん出場はかまわない。
だが、実際にはくまモン登場を前に"権利"を放棄する人はごく希であろう。

権利とはくまモンをその場にいる人々で独占して見る権利。
その日、その時間、くまモンスクエアに現れたくまモンのパフォーマンスを見ることができるのはその100人だけ。

入口が封鎖された時点で、15時の会を閲覧できるメンバーが確定することになる。

15時の会をめざして集まってくる人々。
再び、お兄さんがマイクを手に取る。

ただいまの時点で100人となりましたので、入場を制限させていただきました。

録音していたわけではないので、実際の言い回しは多少違うかも知れない。

つづいて、くまモンの導線づたいに規制線がつくられていく。
見事な手際だ。
床をみれば、なるほど、これが規制線だったのかとわかる。

Kiseisen


そういえば、さっきから不思議な位置で立っている人がいた。
恐らく、ステージに向かって、撮影の好位置がココと知っていたのだろう。
位置決めの際、後ろの方が見えるようできれば座ってくださいとやんわり促すお兄さんのお願いを受け流していた。

小さいお子さん達が見えるように、お子さんを前の方に座らせてください。

ステージに向かって前方に子ども達が集められる。
行儀良く、互いに詰めて座る子供たち。
少しでも多くのスペースを稼ごうとする、世の中の大人達がその姿勢に学びたいところだ。


大人になり、守るものが増えて、いつの頃からか、そばに人を寄せたくないと考える。
寄せたくなければ、どこか一人きりの場所を探せばよいのだが、それほどの財力はない。

安く済むサービスを利用したい。それは、多くの人が利用する。
だが、他人を寄せ付けたくない。
この相反する要求を満たすために、一部の大人は他人の分までスペースを分捕ろうとする。そして、横着に染まっていく。

整然と座った子ども達の後ろに、大人達が人垣を作る。
だが、うしろの大人が見えるように座ろうとする者は少ない。
くまモンを撮影するためには、自分の前の視界が開けている必要があるからだ。

この場所に着いてから4時間。
いよいよ、この日2度めのくまモン登場の時が迫る。

くまモンのひみつ

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