予告先発で胸をつき合わせた戦い
10月25日
前日の監督会議で予告先発の実施が決まった。
過去には日本シリーズ監督会議において、予告先発の打診を断った原監督。
星野監督に敬意を表したのか。
松井秀喜が巨人を去った2003年シーズン。
前年の圧勝から一転、巨人は連覇を逃し、原監督は巨人を去ることになってしまった。
甲子園球場の最終戦、シーズン終了のセレモニー。
原監督は星野監督の胸で泣いた。
この年でグラウンドを去るとはいえ、いずれ戻ってくる身。
敵地の観衆、生放送でテレビを見ているファンの面前、敵将の胸で泣いたのには眉が曇った。
さて、発表された日本シリーズ第1戦の先発は則本昂大、内海哲也
則本の第1戦先発は意外だ。
24勝0敗のマー君
15勝の則本昂大
エースはマー君
日本シリーズの第1戦と言えば、エースのマー君が来るものと誰もが思っていた。
奇策だ。
だが、予告先発してしまっては奇策にならない。
そこは、台風接近→第1戦中止という読みがあったと推察する。
第1戦は10月27日(日)に順延されると読み、その初戦はマー君。
マー君は登板2日前にはブルペンに入るが、開幕2日前の24日はブルペンに入らず
「CSもあったしいつもとは違う」と語っている。
10月26日 楽天0-2巨人 Kスタ宮城
台風は予報円が示していた進路を反れて、日本シリーズは7試合ともに予定通り開催された。
奇策と思われた則本先発だったが、投げてみるとこれが手強く、星野監督が来年に上積みを残す意図が見て取れた。
則本に苦戦した巨人だが、終わってみれば第1戦に勝利。
ほとんど巨人ファンに席を売らず、完全な敵地で行われた試合をとった巨人は流れに乗った。
この流れはマー君が投げる第2戦にもつづく予感があった。
あの事件があるまでは。
10月27日 楽天2-1 Kスタ宮城
菅野智之 日本シリーズ初登板、初先発
田中将大と投げ合う。
6回に先取点を与えて降板。
5回3分の1 被安打6 奪三振6 四球2 失点1
いつもならば、マー君相手に先取点を与えた時点で敗色が濃厚となる。
だが、前日からつづく流れがある。
敵地でマー君という不利な状況だからこそ、まだ何が起こるかわからないという予感があった。
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