セリーグのポストシーズンにも「初」を記録した菅野智之
一年間のブランク後、巨人に入団した江川卓は9勝10敗だったが、同じく一年のブランク後に入団した菅野智之はシーズンを13勝6敗で終えた。
江川の場合、開幕から5月末までが球団自粛による出場停止だったので、実働が2ヶ月短いが、江川は勝敗差で借金1、菅野智之は貯金7をもたらしている。
まさか江川からアドバイスを受けたわけではないだろうが、それにしてもよくぞここまで維持いや向上したものである。
クライマックスシリーズセカンドステージ
3位広島が2位阪神を破って進出。
シーズン終盤好調を維持している広島が手強いという予感はあったものの、そのルールは1stステージを戦ったチームに圧倒的に不利にできている。
・1位チームの球場で全試合開催
・1位チームに1勝のアドバンテージ
この2点がルールに明記されたハンディキャップだが、さらなるハンデがそのスケジュール。
1stステージ初戦に投げたエース投手は、2ndステージ初戦では中3日。
ただでさえ下位チームのほうが投手のコマが少ないのに加えて、万全な休養を得て投げることもできない。
10月16日 巨人3-2広島
初戦は1stステージで登板機会がなかった大竹。
阪神に2連勝で勝ち上がったため大竹が残っていたが、もし3戦までもつれれば、広島は4番手の投手に重要な初戦を託さなければならないところだった。
10月17日 巨人3-0広島
第2戦は中4日で前田健太。
菅野智之はクライマックスシリーズ初登板、初先発、初完投、初完封。
完封はレギュラーシーズン中にもなく、正真正銘プロ初完封をこの大舞台でやってのけた。
また、完投、完封ともにセリーグのクライマックスシリーズでは過去に例が無く、菅野智之がセリーグ史上初めてだった。
10月18日 巨人3-1広島
杉内俊哉が7回2安打1失点に抑えて巨人が負けないまま、日本シリーズにコマを進めた。
一方、パリーグの2ndステージは1日遅れて始まった。
今年はパリーグ・チームが本拠地で4試合を戦う有利さとの引換で、日程的にはセリーグにアドバンテージを与えているのだろうか。
楽天イーグルスが3勝1敗でロッテを破り駒を進めたのは、巨人より3日遅い21日。
投手の休養という点でいえば、巨人有利の状況となった。
10月最後の週末。
日本には台風27号、28号が迫っていた。
2つの台風の中心が1000km以内に近づいた場合、互いに影響して長く停滞した事例がある。
台風が停滞する間、それが陸地に近ければ、長期間の豪雨となり甚大な自然災害が起きる。
日本中が警戒態勢をとっている。
11月の声を聞こうというのに、台風が相次いで日本を襲うのはとても珍しい。
日本シリーズが台風の影響を受けるというのが意外だ。
仙台で行われる第1戦、第2戦が中止された場合、間隔は詰めずに後ろに日程がずれていく。
仮に10月29日(火)第3戦 東京ドームのチケットをもっているとする。
仙台の試合が1試合中止になった場合、第3戦の開催日は10月30日(水)となる。
(水)(木)は都合がつかない。(火)が唯一見に行ける日だからチケットを買った・・
そういう人には悪夢の出来事だ。
つづく
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