多数決は暴挙ですか?
会社では、会議で方針が決まる。
高校生までは、学級会を開いて多数決で決める。
大人は会議を開いて、会議で決める。
ただ、大人は滅多に多数決で決めない。
日本では、大人は「皆が納得するまで、話し合わなければならない」と決まっているからだ。
法律で明文化されてはいないが、習慣として定着している。
あなたがサラリーマンならば、
「挙手願います」
と言って議決された記憶は、いつのことだろう。
せいぜい、労働組合の要求案決議ではないだろうか。
衆参両院で絶対安定多数を有権者から与えられた与党が、多数決で採決すると
「強行採決だ!」
「民主主義始まって以来の暴挙」
こんなことを言う人が、国権の最高機関で働いている国である。
民間のサラリーマンが、多数決などできるわけがない。
今日も日本の会社では、無数の会議が開かれている。
サラリーマンの会議では、対立軸が鮮明になることは少ない。
敵を作ると、恨まれて、後の仕事で協力が得られなくなる。
たった一つの意見を通したために、ずっと仕事がやりづらくなるのは馬鹿げている。
既得権益を守りたい人が多い日本の会社では、もめないことが基本だ。
たまに意見が2つに割れている時はというと、
エライ人、すなわち役職が上の人がいる側の意見が通る。
反対意見の人は、内心は不満でも折れた振りをする。
会議では、こうして方針が決まる。
だったら、はじめからエライ人が1人で決めればいいじゃん。
その通り。
いや、えらくない人が決めてもいいのだ。
信念に基づいて「俺が決めた」
文句あるなら言ってね。
そういう毅然とした態度がとれる人は、日本では「一匹狼」と呼ばれる。
一匹狼が多い会社は繁栄する。
決定、実行のスピードが速いからだ。
エクセレントになれない会社では、今日も会議が招集される。
キーマンと目されているホープには、そのお誘いが集中する。
「今日は、終日空いてないんですよ」
忙しそうに、少し誇らしそうに言っているホープ君。
君は今
「ボク決断力ないし、責任とりたくないです。みんなでゆるく決めて遅くなって、どこが悪いんですか?」
と居直っているのだ。
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