アウトドアが苦手なのに、行きたい場所
市民マラソンの世界には、きらびやかなランニングウエアで決めた女性を指す「美ジョガー」という言葉があるのですが、登山愛好者の間にできた「山ガール」という言葉は、それに似たものだと思われます。
美ジョガーという言葉には、違和感がありますが「山ガール」という言葉には賛同します。
やっていることは、同じスポーツなのですが、山ガールの場合、必要不可欠な装備をまとっていることが、その言葉の構成要素となっているからです。
「彼女は美ジョガーです」
と紹介されると、ビミョーな空気が流れることがありますが
「彼女は山ガールです」
と言われれば、皆、へぇそうなんだと素直に受け止めることができます。
だからといって山ガールの友だちが欲しいかというと、そんなことはありません。
なぜならば、アウトドアは苦手だからです。
そう言いつつも「山と渓谷」「ビーパル」は毎月読んでいます。
読んで、気分を味わい、それで満足するためです。
「山と渓谷」で登山計画の心得を読み、いつか登る富士山へと思いを馳せる。
ビーパルをめくりながら、テント設営の記事を見て
「ぜったい、ムリ!」
と独りごちるのです。
インターネット上には、山ガールの皆さんがその記録を開陳されていて、あぁいいなと思うのですが、僕が同じことをするかというと、それとこれとは話が違うわけです。
東京の場合、山に往くまでが大変なんだよなぁ・・・
それでも気まぐれは起こる。
遠い昔、まだ家族がスバル360に乗って、行楽に出かけていた幼少の頃。
一度だけ出かけた場所に出かけてみたくなったのです。
「坂道のアポロン」をなぞるために出かけた「眼鏡岩」が思ったより近場にあって、時間が余ったというのもありますが。
カーナビに「りゅうとうせん」と打ち込む。
すると竜頭泉という候補が出て、目的地までの時間も表示された。
(中略)
そして、たどり着いたのがここ。 アウトドアブログっぽい!
「目的地周辺です。案内を終了します」
行き止まりの駐車場。
車を降りたところにあった案内図には確かに「竜頭泉」
でも、道がないじゃん。
オレンジの点線で描かれているのは、川沿いの岩場を往け!
ということのようです。
ナイキフリーを履き、半袖+短パンで来ているというのに、
何を言う!
と村上ショージになってしまった瞬間、
あっしまったとふり返ると、ソーメン流し屋さんに来ている客が、一斉に目を逸らしたところでした。
仕切り直しだ。
細い山道を戻り、カーナビの地図を見ながら「道」を探す。
一見、この地には不相応に見える、立派な広域農道。
遠くに大村湾を見下ろしている。
そこに看板が立っていました。
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