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2014年2月28日 (金)

地域密着のマジシャン! マジックパーラー あんでるせん

隊列は整った。

えっと
今日は超能力だったっけ
マジック?
霊視占い?
いったい何が始まるのか、頭の中が混乱している。
これが初体験というものだ。

一度、経験済みのものは、どきどきが減る。
完全になくなることはないが、2度目からは考えが整理された状態で臨むことができる。
それを感動が薄れるともいう。


サイキックと呼ばれる能力をもつ人に対して、初対面の瞬間を迎える時、人は誰でも緊張する。
写真でも見たことがあれば、少しは平常心がもてようものだが、川棚のマジシャンの顔を知らない。

マジシャン登場の時だ。
人が2人立つのがやっとであろう、カウンター越しの小さな空間に、厨房側から彼が登場。
助走が短いから、人形劇のステージにお笑い芸人が現れたような可笑しさがある。

手始めに、つかみのマジック。
いや、それはマジックじゃないでしょう。
サイキック
超能力と呼べるものだ。

いやいや、種のない手品なんかない。
冷静になって考えればわかるだろう?
こうして、後からふり返って思えば、そうとも言えただろう。

だが、これは紛れもないサイキック。
説明がつかない。
そもそも、種のあるマジックであれば、25年間この地で、店を開け続けていられないだろう。

地域密着のマジシャン

カンブリア宮殿の村上龍ならば、エンドロールでこう書くのではないか。

サイキック
マジック
透視
そして、霊視能力なのか?
と思えるような言い当て。

店舗の外窓に書いてある「マジックパーラー」は、マジックが見られるパーラー(喫茶店)という意味だ。

多岐にわたるサプライズがこの場所に収まっている。
この店は、マジックを盛り合わせたフルーツパフェのようなものだ。

Photo


一度来ただけでは、頭の整理がつかない。
来年にはまた来よう。
マジシャンがねじ曲げたうえ、サインを入れてもらったスプーンを手土産に、川棚駅のホームに立った。


九州の西のはずれの田舎町。
わずか一年で大きく変わることはない。
でもやはり来年、川棚の駅に降り立った時、お約束の一句は言わなければならない。

川棚も 昔と今じゃ かわったな

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