ピークを迎えた心拍数。その降下が意味するもの
19km
グリップ給水ボトルにはまだ、1口のドリンクが残っている。
最後のエイドもパス。
「給水してくださ~い」
と声をかけてくださるボランティアに、申し訳ない。
エイドの向こうにはゴミ箱があり、ビニル袋を持ったボランティアが、向こうから歩いてくる。
ゴミ箱ではないコース上に、コップを投げたランナーが居たのだろうか。
いつもならば15kmあたりで、グリップ給水ボトルの220mlは終わってしまう。
今日の天候がマラソン日和だったことを証明している。
わずかに残っていたドリンクを飲み干す。
残してもしかたない。
最終盤の足しになるといい。
手前みそだが、グリップ給水ボトルは摂るためのロスタイムが少なくて済む。
日頃、練習ではウエストポーチに200mlのペットボトルを入れて置き、それを取り出して飲む。
取り出す動作。
仕舞う動作。
これらは、走る動作と違うため、ペースが落ちてしまうのだ。
グリップ給水ボトルの場合、腕振りを一時的に制限するだけなので、ほとんどペースが落ちない。
平均心拍数167
このラップが、今日1番高い数値となった。
18.67kmでこの日、最高心拍数168rpmを記録していた。
そして、それを分水嶺として心拍数はなだらかに下がり始める。
これが何を意味するのか、これからわかってくるだろう。
20km
あと2.5kmとなるあたり、土手の向こうに緑色のマンションが見える。
去年「多摩川季節のめぐみマラソン」のボランティアで、走路監視の持ち場だった辺りだ。
このマンションを過ぎると、ゴールが近いと感じられる。
このあたりには、駐車場へ車の出入りがあり、ボランティアが交通整理。
行きがけには、危うくランナー・ストップに遭うところだったが、幸いにも、一度も足止めなく済んだ。
ボランティアのおじちゃんから
「あと2kmっ!」
と声がかかる。
励ましてもらっておいて申し訳ないが、この情報は嬉しくない。
私にはスタートだったの、あなたにはゴールでも♪
とJ-WALKが歌っているが、
あなたには「あと2km」でも、私には「まだ2km」♪
なの。
ゴールが近づくとよく「ラスト~」という声がかかるが、あれも同様だ。
競技場に入って言われると「よしっ」となるのだが、残り5km、ひどい時には残り10kmで言う人もいて参る。
シンプルに「頑張れ!」と言ってもらえるのが1番嬉しい。
「ラスト~」
と声がかかって嬉しいのは、陸上部憧れの女子くらいなのだ。
21km
18.6kmで心拍数が下がり始めてから、この2kmは
+10秒、+20秒と落ちていた。
ラスト2kmはもたなかった。
エネルギー切れか?
確かにショッツ・エナジージェルを1つでやめてしまった。
次回の「川崎ハーフ」では、3回しっかり摂ろう。
新たに見定めた青シャツの姉ちゃんに、歯をくいしばって付いていく。
時計を見ず、目の前の走りに集中しよう!
とやってきたので、どれくらいのタイムなのか、わからない。
ただ、極端によいタイムでないことは、さすがにわかる。
ゴール
最後はトラックを3/4周
ゴールの右手前には、大会公式時計が表示されていて、刻一刻と数字が増えていく。
2:05:56、57、58・・・
ここで、暗算のまちがいに気づいた。
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