4月1日 歩行者右側通行法
2014年4月1日
道路交通法が改正されて、人は道路の右側を通行することになった。
待望の法改正だ。
この日が来るのを、首を長くして待っていた。
「人は右、車は左」
子どもの頃、そう教えられて以来、大人になった今までずっとそう信じてきた。
だが、現実は違っていた。
人は皆、左も通る。
左も通るということは、こちらが右側通行していると、真正面から相手がやってくるということだ。
こういう時、こちらとしては右側通行を遵守しているのだから、堂々と歩いて行けばよいのだが、そこは良識ある社会人として右端に寄り左側を広く空ける。
すると、どうだ。
向かいから来る相手も左側、つまりこちらからいうと右側の端に寄るのだ。
そのまま、こちらが進もうとすると、端っこで立ち止まったりする。
「私は純粋に道路の端に避けているだけです」
と言いたいのだろうが、被害者意識で顔が曇っている。
「自分は無垢な通行人なのに、なんて人?嫌なやつ」
そう顔に書いてある。
「あのぉ、人は右側通行なんですけど・・」
そう言えればいいのだが、大人になってから、それが法律ではないことを知った。
法律で決まっていないことは、いくら言っても説得力がない。
「会社では9時から5時の間は、だべって、油売って、昼寝して、5時から仕事を思い出して働けば、残業代が丸儲けよ!」
という人がいたとしても、それが法律で禁止されていない限り、あれこれと詭弁を弄して言い逃れられるだけで、指導をしても実効性がないのと同じだ。
ようやく、この法改正により「右側通行」に正当性の柱が立った。
すると、どうだ。
あれほど、左側を交通弱者の顔をして歩いていた人達が、ぴたりと影を潜めた。
なにせ、警察官と、県警から委嘱された民間交通指導員に現認された場合、反則金5,000円。
歩行者点数-1
累積6点になると、30日の歩行停止となり事実上の外出禁止処分になる。
自動車免許の場合、講習を受けることで29日短縮になるが、なにせ歩行者の場合、歩行が禁止される。
講習があったとしても、警察まで行けないのである。
やはり、ルールは大切。
法律は偉大だ。
2014年4月1日
| 固定リンク | 0
「ノート」カテゴリの記事
- しらべる22周年(2022.04.20)
- セットプレー守備 革新的な2つのアイデア(2022.04.01)
- しらべる8,000日 しらべるが行く6,000日(2022.02.24)
- 中学生はなぜヨコ一列に並ぶのか?(2022.02.13)
- しらべるが選ぶ2021年の5大ニュース(2021.12.31)