出世に失敗する七つの方法 三話
4.人知れず、地道な積み重ねをする
自分に力を溜める。
ひとつでも多くの取引先を回る。
誰よりも残業をしてたくさん働く。
そこから得られたメモやデータは、いつの日か自分が認められた日に使うために溜めておく。
地道な努力の総和こそが、成功への唯一の道。
昔から、急がば回れというじゃないか。
ウサギと亀に例えるならば、自分は亀のようにのろく進んでいけばいい。
こういう考え方は間違いではありませんが、出世にはつながりません。
その理由は2つ。
(1)周囲の大多数から認められない。
(2)方向性が間違っていても修正が効かない。
「あいつはアピール上手だ」
という他人を揶揄する言葉がありますが、これは
「他人のパフォーマンスも自分のものに見せかける」
「自分を必要以上に大きく見せる」
という人にいう言葉。
自分がしている努力を上司に伝えておくことは「会社人」の義務です。
それをしないで、いつか結果を出して驚かせてやる!と思っているあなた。
黙ってやっていたことが大失敗につながり、周囲を驚かせる可能性の方が高いことを考えているでしょうか。
押し入れにしまったまま、もう5年以上着ていないセーターのように、人知れぬ努力が日の目を見る確率は低いのです。
5.他部署に毒づく
会社には大きく分けて「製作」「営業」「管理」
3つの部門があります。
お互いの仕事は大きく異なるわけですが、それを理解しようとしない人は互いを悪く言い合うのです。
製作の人たちが
営業の人たちに
「あいつら経費ばっかり使っていい加減だ」
管理の人たちに
「関所のように威張って何様のつもりだ」
営業の人が
製作の人たちに
「いつまで夢を追ってるんだよ。市場をわかってない」
管理の人たちに
「融通が利かない。こちらの言う通りやってりゃいいんだよ」
管理の人が
製作の人たちに
「残業し過ぎだろ。統制という感覚がない」
営業の人たちに
「実務を知らない素人」
世界には紛争が絶えません。
富める国が貧しい国から搾取する。
国が民を強圧する。
自分がよりよい立場を得られるよう、
強い手段で相手を圧倒する人たちがそこにいる。
しかし、ここは会社です。
同じ会社の社員であれば仲間です。
昔から日本には「同じ釜の飯を食う」という諺があり、長い時間共に同じ場所で過ごす仲間は、苦労を分かち合い、親しくなるものだと言っています。
その感覚が持てない人は、知らず知らずのうちに反感を買い、結果的に出世できません。
つづく
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