出世に失敗する七つの方法 二話
1.超一流大学には行かない
あ、既に遅かったですね(笑)
超一流大学を出てしまったあなた。
出世するのは、ほぼ間違いありません。
ただ、この後の項目を遵守すれば、まだ間に合います。
というよりも、超一流大学を出たあなたが、これらの項目をクリアすると、会社の皆さんから尊敬される「会社人」になれます。
最強の社会人の誕生です。
結果的に出世してしまいますが、それはこの文脈が意図するところでもあります。
超一流大学を出なかったあなたは、この項目をクリアしています。
歴史と伝統がある大企業であれば、かなり高い確率で出世できないはずです。
「成果主義」「実力主義」
を掲げる企業は多いですが、その実はわかりません。
「学歴主義」
を掲げる企業は1社もないでしょうが、実際はそれを地でいく会社が多いのです。
2.役員コレクションをする
複数の役員と仲良くなるということです。
入社の経緯で特定の役員と仲がよい。
つまりコネ入社。
そこに派閥ができていれば、立場は保全されます。
でもそれは、その役員が辞めて数年までの時限保護。
入社後、懇親会などを通じて、配属された部署を担当する役員と仲良くなる機会はあります。
こまめにメールを出したり、食堂や廊下で会う度に話しかける。
そうして「可愛いやつ」と思わせることができます。
これらの努力は水泡に帰します。
その役員は、あなたが重要なポジションを得られるかどうかという30代半ばから後半には、もう会社にいないからです。
新人、平社員が役員と仲良くするという行為はとても目立ちます。
あなたが関係を誇示したくなるからです。
必要以上に笑い、大声で周りに聞こえるように話す。
僕はヤング・エグゼクティブ。次代のキーパーソンです。
あなたがはまる、くさい演技。
そして、誇示した分の反感を買う。
あるいは、そういう「うまく立ち回るやつ」というレッテルが貼られます。
問題なのは、レッテルではなくあなた自身。
レッテルは間違って貼られることはないのです。
「要領よく立ち回ることで得をしよう」というさもしい心。
それが芽吹くことこそが、最悪の副産物です。
3.社長とメールのやりとりをする
現代の企業において、社長のメールアドレスは秘匿情報ではありません。
ただし、そのメールボックスに届くメールを社長が読んでいるとは限りません。
特定の部署が、事前チェックしていることを想定する必要があるでしょう。
中には、一般社員からのメールを歓迎する社長がいます。
「現場の声が知りたい」
「生の情報を得たい」
というわけです。
「真実の姿を社長に教えてやるんだ」
本来、そういう姿勢は尊い。
しかし、一旦それが他人に知られた時にどうか。
組織の最下層にいるあなたと、トップにいる社長の間には、数限りない中間層がいることを忘れてはいけません。
その中のどれだけの人が、不快に思うか。
すべてを失う覚悟が必要です。
これは新人に限らず、中堅社員にも言えることです。
10年、20年と積み上げて来たものが、一気に失われます。
つづく
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