前日が勝負!とくしまマラソン2014
2014年4月20日<日>
はマラソンの日。
「マラソンの日」は日本陸連が決めたわけではなく、しらべるが決めた記念日。
9月から始まったロードレースシーズン、マラソンシーズンは4月まで。
その終わりがけである4月の第3日曜日には、いくつかの市民マラソンが重なる。
暑くもなく寒くもない。
シーズン最後のマラソン好適日。
正月に走り始めても間に合う。
こうしたマラソン・ファンにとって都合の良い要因により、この日に設営される大会は多くのランナーを集める。
多くのランナーを集めると言うことが、すなわちマラソンでは「人気大会」と言われている。
徳島県の県庁所在地で行われる「とくしまマラソン」も、そうした人気大会のひとつ。
東京マラソンが成功した翌年、2008年に第1回を開催。
第1回は3,000人という定員に対して、いきなり5,800人が応募して抽選となった。
回を重ねた後、抽選になる大会はあるが、とくしまの場合、抽選となったのは第1回だけという珍しいケース。
本来、地方都市の大会で3,000人という定員設定は、決して小さい数字ではない。
それでも、1回めからこれだけのランナーを集めたのは「マラソンの日」という日程の利によるものだろう。
2014年、第7回の定員は10,000人。
これは第5回から変わっていない。
この定員を続ける限り、とくしまマラソンは大渋滞の大会というレッテルを外せない。
スタートしてから5kmは、のんびりジョギング大会を覚悟する必要がある。
それでもこの定員がエントリー開始から数時間で埋まる。
同日開催で同様に先着順受付の長野マラソンのように「30分で終了」というほどではないが、四国という地勢を考慮した場合、この人気には驚く。
参加料7,000円も、定員と同様、第5回から変わっていない。
各地の人気大会が軒並み「1万円大会」となった今、数少ない4桁参加料である。
レースコースは「河川敷の土手を行って来い」というもの。
風の影響を受けるのは主に24kmの折り返しまで。
折り返し後は、土手下を走るため、ほとんど風に左右されない。
前半が追い風となった場合、天国のようなレース。
前半が向かい風となった場合、地獄のようなレース。
2013年は後者だった。
コースの大半が土手であるため、沿道の応援は少ない。
「かすみがうらマラソン」に見られるような私設エイドは皆無。
この大会最大の楽しみは、前泊しての徳島市内観光である。
阿波踊りは夏の風物詩なのだが、阿波踊り会館に行けば、本物の阿波踊りを見て踊ることができる。
長野市における長野マラソンのように、とくしまマラソン連動というわけではないが、様々な観光イベントで町が賑わっていて「旅マラソン」を満喫できる。
もちろん、当日受付はなく、遠来ランナーは前日泊が求められる。
前日にどれだけ楽しめるかが「とくしまマラソン旅」の価値を大きく決定づける。
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