Qちゃんと1万人のハイタッチ
Qちゃんが”改めてご紹介”されて2度目のスピーチをしている。
マラソンの日、全国で複数のマラソン行われている。
ゲストランナーのなかでも、特にひっぱりだこなのがQちゃん。
去年はとくしまでその挨拶を聞いた。
今回は彼女自身4度めの長野にやってきた。
Qちゃんはウォームアップの仕切りで1回、開会に当たって1回。
都合2回挨拶に立つ。
「途中、私を見つけたらハイタッチをしてください」
「1万人とハイタッチしたら手が腫れるので優しくお願いします」
ランナー、みな笑顔。
前回の長野では、後ろから圧倒的スピードで抜いていくQちゃんを呆然と見送ったが、ゴールでは出迎えのハイタッチをしてもらえた。
今回はどうだろうか。
空は晴れている。
主催者発表は「くもり」 気温9.3度
気温は低めだが、お昼前にはほどよい暖かさになるだろう。
走り出せば、寒さは気にならない。
ポンチョを破り、レジ袋に入れる。
前年2013年大会は、雪とみぞれ混じり。
スター時の気温は0.4度。
極寒のレースだったが、一転して好条件だ。
明日はいい天気になりそうで、よかったですね。
去年は大変でしたね。
善光寺の職員、喫茶店のスタッフ、和菓子店の女将、ホテルの清掃のおばちゃんまで
誰もがそう、声をかけてくれた。
去年は皆さんにつらい思いをさせたな。
今年はいい天気になってよかったな。
ランナーを思う、長野の皆さんの気持ちが異口同音に聴かれた。
去年は来てないんですけど
心の中でつっこんだ。
長野の皆さんにとって、長野を走りにくるランナーは皆、リピーターに思えるのだろう。
号砲前、列を詰めるため前に歩き始める。
ゆっくりと歩を進める。その時だ
ぐにゃり
そんな擬態語が当てはまるほど、しっかりと
後ろからかかとを踏まれた。
ソールを踏まれたことはあるが、靴の上に出ているかかとまでしっかり踏まれたのは生涯初めてだ。
少しでも前に出ようと、後ろから来た男が追い抜きざまに踏みつけたのだ。
踏んだランナーは謝らない。
2秒ほど、へらへらとこちらを見ていたが、すぐに次々とランナーを追い抜いていき、やがて見えなくなった。
その背中の一点をしっかり目に焼き付けた。
まだ号砲は鳴っていない。
スタートラインにも達していないのに、ここで追い抜くのはだめだろう。
マナー違反であり、ルール違反だ。
前方に間合いを詰め終わり、隊列が一旦止まった。
かがんで、かかとを見ると靴の擦り傷がしっかり付いている。
慎重に調整したのに、靴全体がゆるくなった。
しかし、ここはランナーで立錐の余地もない。
今更くつひもの締め直しもできない。
さすが三村さんの靴、脱げなかったのが救いだ。
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