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2014年5月 9日 (金)

連休の朝、ローソンに行列する人々の異様な光景

ゴールデンウィークの最終日。
目覚まし時計から優しいベルの音が聞こえてくる。

7:00ちょうど。
昨晩セットしておいた時間だ。
まだ、いいだろう。
そんなに急ぐこともない。

スヌーズボタンを押して二度寝にはいる。
これを何度か繰り返して 8:00に目覚ましのボタンをOFFの位置に切り替えた。


最寄りのローソンでスポーツ新聞とコーヒーを買ってイートインコーナーでくつろごう。
おっと、忘れてはいけない。
その前に溜めておいたシートを出して交換をお願いする。


「コリラックマは、もう終わったんですよ」

え゛
目が点になる。
リラックマって、そんなに人気なの?

「えぇ、朝七時には並ばれてしまいまして。オフィス街の店舗とかに行けばまだあるかも知れませんよ。あんまり人が住んで居ないですから」


ローソンでは、サンドイッチやデザートについているシールを40点集めると食器がもらえるイベントを、年中切れ間無く仕掛けている。
この時期の景品はリラックマ丼(どんぶり)。
ただし、5月6日朝7時からは各店先着20名限定でコリラックマ丼を配布する。

恐らく期間中に80点は溜まるであろうから、どうせならば違う種類がいい。
40点はとうに集まっていたのだが、この日のためにリラックマ丼とは交換せずに温存していた。

これまでも各店限定数50という景品をよく見かけていたが「20」という数量がリラックマファンに危機感を持たせたのか?
GWの朝7時、ローソンに20人以上の人が並ぶ光景を想像する。
どう考えてもそれは異様だ。



「手に入らない」
と言われると、手に入れないととても困るというものでもないのにどうしても欲しい。
ここで、コレクター魂にスイッチが入った。

iPhone5に向かって「近くのローソン」と話しかける。
ローソン100、ローソン、ナチュロ
あらゆるローソンが地図上に表示された。
ローソン100を除いて、巡る順番を計画する。

コーヒーを飲み終えて、ゆっくりと腰を上げ、2軒めのローソンへ車が到着したのは9:20。
自動ドアが開いた途端、目に飛び込んできたのは
「コリラックマ丼の交換は終了しました」という貼り紙だった。

カラー印刷でコリラックマ丼の写真とお詫び文が書かれている。
恐らく、景品と共に各店に配布された紙なのだろう。

店側は用意周到だ。
早々になくなることを想定していたのだろう。
これは、悠長に構えすぎていたかも知れない。
先を急ごう。


3軒めの店は入ってすぐにレジカウンターがある。
そこにも、先ほどと同じ貼り紙が既に掲示されていた。

すぐに踵を返してクルマに乗り込み、4軒めをめざす。
近隣ローソンの位置はおよそ頭に入っており、スマホやカーナビを見るまでもなく見当がつく。

そして、国道沿いにある5軒め。
ちょうど、子どもを連れたお父さんがレジの店員と話している。
え~そうなんですかぁ・・
どうやらご同輩。
その驚き振りからして、ここが1店めなのか。

ここでも、すぐにお暇して6軒めをめざす。
これが、ナビがなくても行ける最後のローソンだ。

つづく

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