オールスポーツの写真で失敗する
29-30km
千曲川と並走して菜の花沿いに走る。
ここは、とても長野マラソンらしい撮影ポイントだ。
オールスポーツのカメラマンが低いアングルからこちらを狙っている。
幸い、あたりは人がばらけている。
これは今までにない構図の写真が撮れるんじゃないか?
もちろんカメラ目線ではない。
間違ってもVサインなどしない。
歯を食いしばり、前方をにらみつけて進む。
前回はここでニコニコ笑って走る写真を買った。
今回は笑う場面ではないのでシリアス。
少し脚をひきずっているのがわかる、ぎこちない。
さて、オールスポーツが撮ってくれた写真はというと、
これがなかなかいいカット。
スピード感もある。1枚買った。
被写界深度が浅いので、ボクだけにピントが合っていて、後ろを走る人がぼけている。
シリアスな表情をしたボクとは対照的に、後ろのランナーは皆、笑っている。
ご夫婦なのか、仲良く走っている男女。
亭主がカメラを指さして、なにか言っている。
羨ましいくらい、微笑ましい。
マラソンは前を見て走る競技だから、一緒に走っているランナーがどんな顔をして走っているかはわからない。
周りは皆、こんなに楽しそうだったのか・・・
ところが、数日後に届いた写真には困った。
ウェブサイトで見た時には、天地に十分余白があったのだが、プリントは天地の余白がほとんどゼロ。
実際のプリントはタテヨコ比が違うのだ。
辛うじて足や頭は切れてはいないものの、ぎりぎりになっている。
これでは、ダイソーで売っている100円の額だと、足と頭が完全に切れてしまう。
オールスポーツは撮影時のデータとプリント時の縦横比が異なることを、ウェブサイトの「よくある質問」の中で説明している。
よくある質問を開かないで、買う人はこのことに気がつかない。
もう一枚はエムウェーブをバックにしたタテの写真。
少しだけトリミングしたのだが、トリミングすると、切りたくない辺も切れてしまう。
今回は写真購入に失敗した。
そこでの教訓は2つ。
・極力、ヨコの写真は買わない。
・アップである必要はない。
マラソンの写真は長く記念に残すもの。
自分の顔や体が大きく映っている必要はない。
それよりも、景色や施設など背景がたくさん映り込んでいた方が良い。
29.8km 第11給水所を前にしてアミノダイレクトを口に含む。
口の中は粉だらけ。
健康診断でバリウムの前に発泡剤を飲み、げっぷを我慢している気分だ。
オールスポーツの写真には、おかしなカタチに口を歪ませているところが撮られていて笑った。
30-31km
上信越自動車道のガードをくぐり右折すると30km。
へろへろになってしまったのに、記録証では順位が200上がっているのが不思議だ。
僕以上に、皆さんはつっこみ過ぎてしまったのだろう。
スプリット・ブレスレットと比較すると、借金は7分になっている。
つづいてゴール逆算表と比較。
「自己ベスト」に目標を落としても、このペースでは危なくなってきている。
史上最強の装備と準備をしてきて、自己ベストすら危うい?
それはないだろう・・
よし、ここで気合い再点火だ!
・・・とはならない。
なにせ、元気が出ないのだ。
記録証を比較すると、これでもまだ前回長野マラソンよりは3分速い。
だが、それはレース後しばらくしてからわかること。
走っている最中に、そんな前向きな情報はもたらされない。
「前回と比べると、これでもまだ速いぞ!」
「あと12kmを6分10秒で刻めば、自己ベストだ!」
miCoach SMART RUNに、そのような前向き情報をアナウンスしてくれる機能が入ればいいと思う。
| 固定リンク | 0
「しらべるが走る!」カテゴリの記事
- 我が心の引退レース(2022.03.09)
- 長崎平和マラソン エントリー方法発表!(2020.02.12)
- 大迫傑曰く「タイムは気にする必要はない」(2020.01.21)
- マラソンの最後の1kmは、それまでの41kmとは絶対に距離が違うと思う(2020.01.20)
- 地道に走り、最下位を脱出(2020.01.18)