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2014年6月20日 (金)

ロナルドを取り巻く「なんでもブーイング団」

グループリーグ初戦
ドイツーポルトガル(その3)

5分
エジルが決定的なチャンス。
だが、エドワルドが好セーブ。

いい角度でゴールに迫ったコエントランに、ナニがぶつかる。

なに~ぃ
ナゴヤのお姉さんのツッコミが聞こえそうだ。

ナニは周囲を見ていない。
ポルトガルの混迷は深まるばかりだ。

8分
右サイドからのFK
ロナルドではなくモウチーニョが蹴る。
毎度のことだが、ポルトガルはセットプレーで点が入る気がしない。

13分
ロナルドがファウルをもらう。
さぁ仁王立ち

これからしばらくの間、全国各地の職場で
「くりすちあーの、ろなうどっ」
と仁王立ちして、省エネに貢献している男性が10人はいるだろう。

入っても入らなくても、見せ場だ。
シュートは壁に当たった。

16分
エジルout
シュルレin

18分
左サイドを駆け上がり、必死にボールに追いつこうとしたコエントラン。
最後の一歩で、芝に足がかかり足の付け根を痛めてしまう。
負傷退場。
悪循環だ。
タレントを失っては先が暗い。

アルメイダin

22分
ナニが左から持ち込むいいカタチをつくるが、
時間をかけすぎて、DFに跳ね返される。

23分
ドイツのカウンターを受けるが、
メイレレスがよく戻り、難を逃れる。

しばし休憩をとっていたドイツ
さぁ、遊びは終わりだと言わんばかりに
徐々にゴールに近づいてきた。
ポルトガルは10人でよく耐えている。

27分
ロナルドがボールを持って敵陣に入った時、ドイツの選手が倒れている。
ロナルド、すかさず、ボールを左サイドに蹴り出す。
フメルス負傷交替。
こんなフェアな男、ロナルドがボールを持つと、一斉にブーイングを浴びせるのがドイツ・サポーター。

サッカーのサポーターには、このような
「なんでもブーイング団」がいる。
気に入らない。
いけ好かない。
相手がボールを回した。
つんのめった。
とにかく、なんでもブーイング。
思考を止めて、数を背景にした魔女狩りは不毛だ。

29分
ドイツが下がったのか
ポルトガルのパスがつながり始める。

ペナルティエリアでエルデが倒れたがPKなし。
接触プレーだからこれは仕方ない。
主審へロナルドが抗議したことに対して激しいブーイング。
これこそが、正しいブーイング作法だ。

主審が2度に渡り、ドイツのパスカットをしてポルトガルに微笑んでくれるのだが、それらの好機でも、個々の守備力が高いドイツはびくともしない。

33分
暑い中、十分に耐えていたが、ここで失点。
得失点差マイナス4となると、もう残る2戦は連勝しかなくなった。

37分
せめてものファンサービスか
ロナルドがトリッキーなドリブルを見せ始める。
こうでなくては!

39分
正面からFK
ロナルド2度目の仁王立ち
ドイツは壁を築かない。
ボールはDFの足に当たり、ゴールを反れる。

46分
ロナルド3度めの仁王立ち
今度も壁は二枚。
GKはロナルドとボールの軌道に視界を確保。
その左側(ロナルドから右側)に壁2枚。

これは上手い守りだ。
この後、アメリカやガーナに真似されると困る。
右から回すコースを2枚の壁で消されているため、右利きのロナルドはストレートボールを蹴るしかない。
壁に当てぬよう蹴った球は、GKの手が届く範囲となってしまい、パンチングで弾き出された。

後半0-1は上出来である。

マイナス4の得失点差
アメリカ戦ペペ出場停止
アルメイダ・コエントランの負傷

同じく初戦に敗れた日本代表とは比べものにならない"三重苦"だ。
ポルトガルに比べれば、日本はまだ蚊に刺された程度。

しかし、ここまで悪ければもう笑うしかない。
何一つ好材料はない。

あるとすれば、次の米国戦まで「中5日」と日程が空くこと。
故障した二人のうち、1人でも戻れば助かる。
その次のガーナ戦までは「中3日」だ。

そしてもう一つは、FIFAランキング4位のポルトガルにとって、残る2戦はいずれも格下相手であると言うことだ。

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