W杯2014 ポルトガル躍進の鍵はナニ?
2014年6月13日、FIFA国別対抗戦(W杯)ブラジル大会開幕。
ポルトガルのエース・ストライカーとなったクリスチアーノ・ロナルドにとって3度めのW杯。
29歳のロナルド。
体力面での絶頂期は前回と今回だろう。
前回大会時はレアル・マドリー移籍1年経過時点。
今回はリーガ、UEFA CLで得点王をとって臨む。
経験と実績を加味すれば、今回がもっとも総合力が高いといえる。
ただしサッカーは11人でするもの。
ロナルドを活かし、ポルトガルチームとして「決勝進出」という最高の結果を残すためには、周囲の力量が問われる。
そのポイントはなにか?
以下は直近3大会のメンバー。
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2014(今大会)W杯のポルトガル代表メンバー
【 GK 】
エドワルド パトリシオ ベト
【 DF 】
アルメイダ ネト アウベス コエントラン ペペ ペレイラ リカルド・コスタ
【 MF 】
ビリアン・カルバーリョ アモリン モウチーニョ ベローゾ メイレレス
【 FW 】
クリスチアーノ・ロナルド ウーゴ・アルメイダ ビエイリーニャ エデル バレラ ラファ・シルバ ナニ ポスティガ
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2010 W杯のポルトガル代表メンバー
【 GK 】
エドワルド ベト ダニエル・フェルナンデス
【 DF 】
ロランド ブルーノ・アウベス リカルド・コスタ ミゲル・モンテイロ ペペ
ドゥダ パウロ・フェレイラ リカルド・カルバーリョ
【 MF 】
デコ メイレレス ペドロ・メンデス ミゲル・ヴェローゾ ティアゴ・メンデス
【 FW 】
クリスチアーノ・ロナルド リエジソン コエントラン ダニー・アウベス サブロサ ルベン・アモリム
ウーゴ・アウメイダ ポスティガ
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2006 W杯のポルトガル代表メンバー
【 GK 】
リカルド キム パウロ・サントス
【 DF 】
リカルド・カルバーリョ パウロ・フェレイラ ミゲル リカルド・コスタ マルコ・カネイラ フェルナンド・メイラ ヌーノ・ヴァレンテ
【 MF 】
デコ コスティーニャ マニシェ プティ チアゴ ウーゴ・ヴィアナ クリスチアーノ・ロナルド
【 FW 】
フィーゴ ポスティガ パウレタ サブローサ ヌーノ・ゴメス モルチ
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ロナルドを活かすのに10人は要らない。
「守備の要」「攻撃の起点」「ロナルドが活かす代役の点取り屋」が3人居ればよい。
ユーロ2004からW杯2010までを共に戦った2人、
リカルド・カルバーリョとデコがいなくなった。
「守備の要」「攻撃の起点」のタレントだ。
この3人が揃って戦った2006年ドイツ大会はベスト4。
(この大会にはフィーゴ、マニシェがいた)
デコがベンチ待機となった2010年南アフリカ大会はベスト16。
「代役の点取り屋」は、元々いない(笑)
日本と同じで、ポルトガルには歴代、強力な点取り屋がいないのである。
そこで、2006年大会のフィーゴのような存在。
つまり右にロナルド、左からフィーゴという両ウィング。そしてワントップの誰かという三角攻撃を成立させるタレントが重要になる。
その候補者は何を置いてもナニだ。
ナニは前回の2010年大会も予選ではレギュラーだったが、本戦は怪我により招集されなかった。
W杯初出場となる。
「守備の要」としては、コエントランというタレントが育っている。W杯は2度めであり、経験は十分。
ただし、ロナルド同様、直前のUEFA CL決勝(レアル・マドリーで優勝)を戦っており、コンディションが悪い可能性もある。
あとはロナルドとナニが躍動するために「攻撃の起点」が不可欠。その能力はオールラウンドに越したことはない。
安定してボールが持てて、ゆっくりと時間が使える。
時おり、1ステップを抜いたスルーパスを鋭角に出して、敵陣を崩しペースを握る。
機を見てゴールエリアに入り、最後の一押しを自ら決める。
敵陣後方にスキ有りとみれば、ロングボールを入れて2人のウィングを走らせる。
え、誰のこと言ってるのかって?
つづく
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